道具がらみのスタイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 21:00 UTC 版)
「ソロキャンプ」の記事における「道具がらみのスタイル」の解説
道具がらみの流儀、スタイルは多種多様である。 そもそも一人で行うソロキャンプは、誰にも知られない個人の活動として完結するものであり、密やかな楽しみと言え、本当に心からソロキャンプが好きな人はその様子をSNSなどで公開しようとも絶対に思わないので、本当のソロキャンプはそのスタイルも人々に知られない。 自然なスタイル もともとは、もっとも一般的なスタイル、ありがちで平凡なスタイルは「ファミリーキャンプ道具流用系」や「登山キャンプ道具流用系」とでも呼んだらよいようなスタイルである。前者はもともと家族でキャンプしていたがあるタイミングで(子供が大人になり親離れしたなどで)ソロキャンプを行うことになった人が行うパターンであり、道具はそのまま家族用のキャンプ道具で(だが個数を減らすなどして)行うスタイル。後者は登山部などで集団キャンプをしていた人が登山部を離れてから低地でソロキャンプばかりを行うようになるパターンであり、もともと超軽量の登山用キャンプ道具をそのまま流用する。どちらもソロキャンプとしては数十年前からおこなわれている、きわめて自然な初期段階のスタイル。 また、自然が大好きで、なおかつ道具は少ないほうが良いと考える、本流で なおかつ探求心が旺盛なソロキャンパーがやがて辿り着くひとつの方法にブッシュクラフトがある。最小限の道具だけを使い、自然の素材を最大限利用しながら、自然との一体感を楽しむスタイル。 全体からすると少数派ではあるが、もともと昔からいわゆる「ミリタリーマニア」の傾向がある人が、前線での兵士の宿営の気分を味わいたいと思ってソロキャンプも始めると「ミリタリー系」と呼んでよいようなスタイルをとるようになる。主に軍の放出品や、類似するデザインや道具でコーディネートしつつ、ヘビューデューティなサイトを構成するスタイル。 ここあたりまでが一応、自然なスタイルと言える。次に作為的なスタイルも挙げておく。 作為的なスタイル ここ数年のソロキャンプブームの影響、特にメディア類の影響によって作為的なスタイルのソロキャンプを行う人々が現れた。実はSNSやテレビ番組で公開されているソロキャンプというのは、あくまで他人に見せるために行われているかなり作為的なものであり、見栄(虚栄)が入っていたり、金銭目当てで視聴回数を稼ぐために話題にさせようと(バズらせようと)わざわざ作為的なことをしているものである。SNSなどに公開されているものの中で、特に高価な道具ばかりを強調したものは裏で道具メーカーなどからお金を受け取り宣伝(販売推進)としてやっていてそれを隠していること(ステルスマーケティング)があるので、情報を受け取る側はメディアリテラシーを持ち、情報からかなり割り引く形で実態を理解する必要がある。以下は、そうした公開されているかなり作為的なソロキャンプの例である。ソロキャンプがブームになってから作為的に作り出されたスタイルや、メーカーが金儲けのために架空で設定しておきながら、さも実際にあるかのようにメディアに流しているスタイルなどである。 おしゃキャン系 - ソロキャンプでも、サイトを様々なデコレーションで飾るスタイル(食べ物も、カフェのメニューの様な料理を楽しむ)。近年、日本の女性の間で『ゆるキャン』というアニメが大流行し、その一部がソロキャンプを始めて、このようなスタイルが新たに生まれた。 大手メーカー系 - 好みのメーカー製品の道具一式を揃えて、サイトを構成するスタイル。特にメーカー名ばかりが強調されたSNSや動画などは、しばしばメーカーが裏でお金(インセンティブ)を払うなどして作為的に、マーケティング(販売推進)手法の一種でつくりだしたイメージである。まんまとそのマーケティング手法に乗せられて、それの模倣をやってしまう人も一部にいる。 など。
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