運び屋・ガゼル商会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 20:57 UTC 版)
「エウレカセブンAO」の記事における「運び屋・ガゼル商会」の解説
元々は「運び屋」として依頼人からの指定で指示された物資を輸送するチンケな稼業だった。ゲネラシオンブル社の出資により活動の幅を広げ、下請けエージェントチームとして調査や交渉、身辺警護といった裏方仕事の「なんでも屋」となりアオたちをサポート。交渉力に長けたガゼルと劇中でも屈指の頭脳を誇るハンの能力により意外なほどの活躍を見せる。なお、ガゼル商会の呼称は社内ではチーム名のように扱われている。 ガゼル 声 - 桐本琢也 運び屋のリーダー。本名は金城二郎(カネシロ・ジロウ)。浅黒い肌とザンバラ髪、無精ヒゲが特徴。お調子者で素行や野卑な言動はチンピラそのものだが、直感力や洞察力、度胸に優れており、何事にも懐疑的で自分が納得するまでは執拗に食い下がる粘り強さを持つ。行動的で文字通りどこにでも出没し、かなり無鉄砲な真似もする。 カズユキの息子で、少年時代は父親を始めとする島の大人達の言うことを信じ、大人たちの言う儘に自分たちを正当化し日本人に憎しみを向け、アオをいじめ蔑んでいた。しかし、大人に成長するにつれ島の大人たちの主張に潜む欺瞞に気づき、大人たちのズルさや浅ましさを憎むようになり、口先ばかり立派な親たちにかわり自分達の世代で「沖縄の真の独立」を成し遂げようという志を持つ様になる。 日本政府から密かに請け負った仕事の最中にスカブ発生に遭遇。その際に輸送中のアタッシュケースから腕輪を落としてしまい、報酬のため現場にいたアオを探していた。アオから腕輪を取り返そうとした際、憎んでいるヤマトンチュ(日本本土人)から請け負った得体の知れない仕事のために同じ島育ちのアオから大事なものを奪おうとしていることに気づき、危険を押してFPで輸送艦に乗り付け、アオにニルヴァーシュへの搭乗を促した。さらに島を襲う危機に立ち上がったアオに対する島民達の惨い仕打ちに激怒し、父と決別したうえで監禁されていたアオを助け出す。その後、パイドパイパーが磐戸島のスカブからクォーツを回収した瞬間を目撃し、それをネタに取り入るべくピッポやハンと共に帰還するトリトン号に密航。ブランと接触し、彼の計らいでゲネラシオン・ブルで働くことになる。トゥルースのゲネラシオン本社襲撃時に「お前には真実が見えない」と指摘され、かねてから不可解だと感じていた「この世界」に隠されている「真実」を強く意識するようになり、社の意向を無視して情報収集を行うこともある。そのため、何かと物事の核心へ迫ることも多い。 アオには比較的協力的な態度をとり、彼が不眠症になった時は睡眠薬を用立ててやるなど支えになっている。プラントの再活性化後は、連合軍への投降を促すフレアとレベッカを護衛するSP的な存在となった。 最終話のエピローグでは沖縄諸島連合国務省公務次官になっていた。 ピッポ 声 - 酒井敬幸 ガゼルの仲間。本名はニイガキ・レオ。テルヒコの息子。巨漢と長いモミアゲ、愛用のサングラスが特徴。体格は大柄だが小心者で荒っぽいことは苦手。父親には頭が上がらず、ガゼルには腰巾着として従う。根は善良。 後にガゼルと共に、ゲネラシオン・ブルの元で働くことになる。 ハン・ジュノ 声 - 藤田圭宣 ガゼルの仲間。四ヵ国の血が混じった美貌の持ち主で青い髪が特徴。クールな性格。FP改造とコンピューターの技術はプロ並みの腕を持つ、ガゼル商会の頭脳といったところ。後にガゼルと共に、ゲネラシオン・ブルの元で働くことになる。 父親はプラント企業の社長。物腰も教養も洗練されており、ナカムラやヤマオカといった日本政府高官とも臆さずに渡り合う。また、ゲオルグと接続したシークレットとの交渉役ともなった。日本出国の際にヤマオカから「ヨハンセンブック」を渡され解読し、クォーツ・ガン使用前後に世界に起きた不可解な現象やチーム・ゴルディロックスの消失(アオの主張が正しいと仮定しての話)についても別の歴史を持った世界の出来事と説明した。
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