近代西洋哲学用語とは? わかりやすく解説

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近代西洋哲学用語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 09:24 UTC 版)

精神」の記事における「近代西洋哲学用語」の解説

キリスト教待たず、既にギリシア哲学においても、人間能力卓越したものとして神を考え傾向があり、このとき、神は人間より高次精神を持つものとされる。そこで両者差異をいうため「人間精神」「神的精神」の区別立てられる事も多い。 一般に精神は、魂ないし知性持たない物質、あるいは魂を持つが知性持たない生物動物・植物)との対立置かれる一方で唯物論においては一般に精神を独自の存在として立てず精神人間等の体内での微小物質運動として記述する事が古代より行われてきた。 ルネ・デカルト実体延長精神分け後者のみに能動性認めた。これに対してライプニッツ物質にも自発運動認め一方で精神実体知性的な自己表現力として、単なる知覚感覚から分けデカルトにおいて一つ概念であった明晰判明明晰性(Klarheit)と判明性(Deutlichkeit)に分け判明性を精神メルクマールとした。 ライプニッツヴォルフ学派においては人間明晰な精神活動は、さらに、判明上級認識能力である悟性および理性と、混雑した下級認識能力である感性分類される論理学上級認識能力による認識規則の学であり、形而上学としての哲学規則与えると考えられるバウムガルテン下級認識能力である感覚の論理学構想し、これに「アエステーティカ」(感性学、美学とも訳す)の名を与えた。 以上の経緯経て、近代西洋哲学用語としての精神は、知性的存在者の認識能力意志能力判断能力総称であり、論者によっては理性悟性知性などと同義用いられる。まれに魂と同義用いられるが、一般には、感情知覚受動性にかかわる能力とされるに対して精神能動的知性的な働きとされる事が多い。 また、ごく一部極めて稀なものとして、精神微小物質運動の側面として捉える場合精神肉体構成する物質よりミクロ運動行い肉体認識できる領域超越した遥かに広大な領域情報認識する可能性備えているとも捉えられるかもしれない。 なお、欧米語では認識能力としての精神は、判定能力から転じて社交における知的表出能力としても捉えられるフランス語エスプリドイツ語ガイストには「機知」「生気の意味合い含まれる。ことに仏語ではエスプリ冗談笑い噺を意味する最も一般的な語として用いられる

※この「近代西洋哲学用語」の解説は、「精神」の解説の一部です。
「近代西洋哲学用語」を含む「精神」の記事については、「精神」の概要を参照ください。

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