車体修理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 01:39 UTC 版)
「小田急5000形電車 (初代)」の記事における「車体修理」の解説
1984年には特徴的であった5000形3次車の屋根上のベンチレーターが撤去され、1985年から1990年にかけて全車両に戸閉保安装置の設置が行なわれたほか、1989年からはOM-ATS装置の更新が開始された。 また、初期車の登場から20年前後が経過し、車体や床下電気機器に経年劣化が見られたことから、1990年からは5000形の車体修理が開始された。車体修理の内容は車体補修や化粧板や床材、座席下暖房器の交換が主であるが、特に車内イメージを一新することに重きが置かれ、化粧板は模様入りとなったほか、座席モケットの変更、車内端部座席への肘掛設置などが行なわれた。また、側面の表示装置も種別・行先を併記した仕様に変更された。1998年までに5000形4両編成の車体修理は完了したが、最後に車体修理を行なった5063×4では側面窓が2段上昇窓から上段下降・下段固定窓に変更され、その後5000形の他の編成についても側面窓が5063×4と同一構造のものに変更された。 1999年以降の更新車に設置されたドアチャイム この音声や映像がうまく視聴できない場合は、Help:音声・動画の再生をご覧ください。 一方、5200形の車両についても1996年度から2001年度にかけて更新が実施された。基本的には5000形と同様の内容であるが、座席のモケットはワインレッドに変更されているほか、車椅子スペースが設置され、扉窓の支持方式はHゴムから金属枠抑えに変更された。また、年が変わるごとに更新の内容も進化したものとなった。具体的には、1997年度の更新からは補助電源装置がIGBT素子による静止形インバータ (SIV) に変更され、1998年度の更新車のうち5258×6では電動空気圧縮機が交流電動機駆動のスクロール式に変更された。さらに、1999年度の更新車からはドアチャイムの設置が行なわれたが、このドアチャイムは八幡電気産業製のYA-99105型で、小田急では5200形だけに採用された音色となった。同年度の更新車からはデハ5400番台の車両の集電装置を撤去したほか、座席部分の握り棒増設が行なわれた。2000年度の更新車からは前照灯がシールドビーム2灯式に変更され、2001年度の更新車では集電装置がシングルアーム式に変更されたほか、車内の車椅子スペースの設置位置が変更された。 これらの更新のうち、シングルアーム式の集電装置については、小田急のその他のほぼ全車両に波及することになった。 更新後の5055×4で試用されていたドア鴨居部分の手摺り(新松田駅にて) 4両編成更新車 車内(4次車以降) 6両編成 1999年度以降の更新車 車内 6両編成転落防止ベルト
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