他形式との連結開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 13:08 UTC 版)
「小田急2600形電車」の記事における「他形式との連結開始」の解説
それまでは車両特性の相違から本形式は他形式との連結を行なわず、NHE車単独で運用されてきたが、10両編成列車の増加に対応するため、1981年より他形式との連結の試験が行なわれた。この結果を踏まえ、1983年3月22日からは4000形を除く他形式との併結運用が開始された。ただし、小田原側に制御車と付随車が連続するという構成から、10両編成運用では新宿側に連結できないという制約は残った。 1985年から車体の劣化部分の補修が開始され、1989年までに2652×6と2654×6の2編成を除いて車体修理は完了した。1987年以降に車体修理を施工した車両では、妻面の窓が固定化された。 1986年1月からVVVFインバータ制御の現車試験を行なうことになり、2662×6の付随車であるサハ2762が試験車に選定された。サハ2762に搭載されたのは、三菱電機製のかご形三相誘導電動機であるMB-5019-A形で、三菱電機製のGTO素子使用のインバータ装置であるMAP-184-15V09形を搭載、回路接続は4個永久並列とされた。駆動装置はWNドライブ、歯車比は101:16 (6.31) に設定された。同年2月から試験走行が開始され、同年3月17日からは営業運転が開始された。その後も、性能試験とデータ収集が行なわれ、1987年11月に試験を終了し、付随車に戻された。 1991年10月11日、台風による土砂崩れが多摩線黒川駅 - 小田急永山駅間で発生、2671×6が土砂に乗り上げ3両が脱線する事故が発生した。早期復旧のため小田原側の2両(サハ2771・クハ2871)は現地で解体され、1992年2月28日付で廃車となった。これがNHE車では初の廃車となった。 2671×6の編成が車体修理を施工済みの編成であったことから、車体修理施工車を優先的に営業投入する方針となり、残された4両については、車体修理が未施工であった2654×6からサハ2754とクハ2854を組み込んで営業運転に復帰した。このため、1編成の中でサービスレベルの相違が見られる編成となった。
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