車両基地内
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 02:49 UTC 版)
なお、本項では北綾瀬駅方面から入庫する列車から見て左側を山側、右側を海側と呼称する。 綾瀬検車区では1 - 38番線の収容番線(一部は欠番)と39 - 44番線(引き上げ線)の番線が付番されている。太字は建屋構造の収容線 北綾瀬駅を直進すると、35 ‰ の下り勾配で車両基地に至る。この引き込み線は40・42番線と呼称され、その両側に引き上げ線39・44番が合流する。そのまま直進すると山側に綾瀬工場への引き込み線が分岐する。 左右に1番目の留置線群が分岐する。山側では1 - 4番線(10両編成分)、5 - 8番線(10両編成×2本分)、9番 - 15番線(10両編成分)の各留置線を敷設する計画であった。現在は6 - 8番線は1本分だけが敷設され、1 - 5番線は未敷設で欠番とされ、一部は保線機材線として使用している。 反対に海側では16 - 24番留置線(10両編成分)と車輪転削線(25番線・車輪転削盤設置)が分岐する。転削線の近くには保線機材線があり、千代田線工務区の保線車両の留置や保線資材置き場がある。 40番・42番線を直進すると41・42番線(車両洗浄機あり)となり、そのまま直進すると山側より26 - 28番留置線、29番線(気吹室)、30・31番線(月検査庫)、32 - 34番線(列車検査庫)、35番留置線、36 - 38番線は車両洗浄線で洗浄台が設置されている。41・42番線は、奥にある検査庫や洗浄線からの引き上げ線の機能もある。気吹室(きぶきしつ)には、新造車両の搬入や臨時修繕に対応できるよう、奥にはリフティングジャッキやホイスト(簡易クレーン)が設置されている。ただし、検車区における気吹作業は廃止しており、車両の小修理や修繕場として使用している。 綾瀬工場では50 - 60番線の番号が付番されている。 前述の工場引き込み線は51・52番線となり(反対に50番線・引き上げ線)、1番線留置線用地の隣から53番線、54番線(気吹室・5両編成用)、55番線(整備室・10両編成用)があり、56・57番線(5両編成用)、一番山側には58番線(約500 m 長の試運転線)を設置する。試運転線は5両編成で 40 km/h までの走行試験が可能である。 検査車両は5両 + 5両編成に分割後、54番線において床下洗浄を行い、54番線の反対にある59番線(工場入出場線)に転線、手前のホロシート置き場で幌と座席を下ろした後、入場する。ほかに60番線(入換機庫・工場入換用のアント留置線)がある。入場車両の床下清掃は、気吹き作業に代わって床下自動洗浄装置を使用しており、全自動で温水による床下洗浄とブロワー乾燥を行っている。 文献によれば、将来の受け持ち車両の増加時に、工場建屋の南側にトラバーサーを設置し、車体職場を設置することが計画されていた。また、53 - 55番の奥には車体検査場(将来の更新修繕場)を設置することが計画されていた。 しかし、車両の大幅な増備により綾瀬工場の施設では施工能力不足が予想されたため、有楽町線新木場駅近くの新木場車両基地内に更新修繕場(新木場CR)を建設することに変更された。
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