車両の色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:39 UTC 版)
この節では色を扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。 1950年以降、現在のE235系に至るまで、横須賀線電車の塗装は「横須賀色(スカ色)」と呼ばれるクリーム色(■ クリーム1号)と青色(■ 青15号)の塗分けとなっている。この塗装は横須賀線のみならず、直通運転する総武快速線をはじめとした房総地区や中央本線(高尾以西)、飯田線など各地の車両に採用された。 スカ色の始まりは、かつてこの区間を走っていた国鉄32系電車にまでさかのぼる。従来は茶色であったが、1949年12月のモハ32028の塗装試験(いわゆる「お化け塗装」)を経てこの塗分けとなったのは1950年1月頃の更新修繕車が始まりであり、当初クリーム2号(■)と青2号(■)の2色塗りであったが、1962年の外部塗色の一部統合標準化に伴い、クリーム1号と青15号の組み合わせに変更された。由来は「1940年に開催される予定であったものの戦争により中止された東京五輪のイメージカラーを転用した」との説が有力で、「海に近い地域を走るので砂浜のクリーム色と海の青」という解説をしたという当時の国鉄副技師長のコメントが残されている。 新性能化が始まった1962年10月の111系投入当初は(その後の113系も)湘南色で運用されたが、1965年4月からはスカ色の113系が投入された。当初は塗り分けが湘南色と同一位置(現在より窓まわりのクリーム色が広い)であったが、同年秋口からそれを狭め、後まで使われる塗り分けとなった。 ステンレス製車体となったE217系ではスカ色は車体全体の塗分けではなく、窓下・窓上の帯色部分の塗分けとなり、当初は従来のスカ色と同じクリーム1号と青15号であったが、同系列の更新時に帯色が変更され、青色が明るい色調である青20号(■)となった。後継のE235系電車も更新車同様の塗り分けを踏襲している。 その他、2021年(令和3年)には成田線の開業120周年企画として、同線で運用されるE231系電車1編成の帯色がスカ色に変更されている。 32系電車などで使われた初期のスカ色 1962年以降、113系電車などで使われたスカ色 帯色が異なる、基本編成と付属編成の連結部。左側は帯色変更済、右側は帯色未変更
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