車両の発達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 07:21 UTC 版)
1855年にパリの乗合馬車事業が乗合馬車一般会社(Compagnie Générale des Omnibus, CGO)に統一された頃には、屋根の上にも座席を設けて定員を増やした馬車が現れている。このころには屋上席への乗り降りには梯子を必要としていた。1878年にパリで車両の後方に乗降用のデッキを設け、ここに屋上席への螺旋階段を取りつけた車両が導入された。 1881年にはマルセイユで馬車製造業者のリペール(Ripert)によって、「リペールの車(Car Ripert)」と呼ばれる形式の馬車が発明された。これは馬車軌道の車両にならって前後二つの乗降用デッキを有し、小型の車輪を車体の内側に取りつけていた。屋上席はなく、比較的需要の小さい系統で用いられた。 リペール以前のトゥールーズの乗合馬車。1855年のパリの車両の模倣。屋上席へは梯子で上る。 リペール式の乗合馬車(トゥールーズ)。 螺旋階段つきのパリの乗合馬車(1910年)。
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