豊島図書館(1966-2013)
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「一宮市立図書館」の記事における「豊島図書館(1966-2013)」の解説
詳細は「一宮市立豊島図書館」を参照 図書館創立50周年記念事業として新館の建設が計画された。1965年(昭和40年)5月29日に本町通8丁目に新館が起工され、1966年(昭和41年)3月28日に竣工。4月6日に一宮市立豊島図書館が開館した。利用者中心の設計が評価され、開館後には近隣自治体から視察が相次いだ。1970年(昭和45年)には同じ敷地の南側に一宮市児童文化センターが開館し、1980年(昭和55年)には児童文化センターが豊島図書館別館と改変された。なお、大宮町時代の建物北側の一宮市体育館は老朽化によって取り壊され、その跡地には1978年(昭和53年)に一宮スポーツ文化センターが竣工している。1989年度のコンピュータ導入後の10年間で貸出者数は倍増し、1998年度には218,851人となった。 1999年時点では、約39万冊の蔵書のうち開架は約10万冊に過ぎず、残りの約29万冊は4階建の閉架書庫にしまわれていた。館内にはエレベーターが設置されていないため、車いすの利用者が2階の一般書フロアに行く際には職員が抱え上げる必要があった。近隣の江南市立図書館(江南市)や岩倉市図書館(岩倉市)は一宮市民への広域利用を認めていたが、一宮市はこれらの自治体より規模が大きいにもかかわらず、体制不足から広域利用を行えなかった。 2005年(平成17年)には旧一宮市・尾西市・木曽川町の2市1町が合併して新一宮市が誕生し、人口は合併前の約28万人から約37万人となった。同時に隣接する稲沢市が平和町と祖父江町を編入合併しており、広域貸出を新稲沢市にも拡大している。2005年にはJR東海道線尾張一宮駅・名鉄名古屋本線名鉄一宮駅に直結する尾張一宮駅前ビル(i-ビル)の建設構想が提案された。2007年(平成19年)3月、一宮市は尾張一宮駅ビルへの移転を視野に入れた新図書館の基本計画を策定。この場所は駅前の一等地であり、騒音も心配される場所に公共施設を設置することには賛否両論があった。2010年(平成18年)12月の一宮市長選挙時にはすでに市議会の承認を受けて建設が決定していたが、尾張一宮駅前ビル建設の行方が最大の争点となった。新人の高橋一は建設見直しを、現職の谷一夫は建設推進を掲げ、谷が4選を果たした。
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