試験信号放送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 14:37 UTC 版)
日本放送協会(NHK)とほとんどの民放各放送局では、緊急警報放送の受信機の動作などを確認するため、試験放送を月1回程度放送している。 NHKは、毎月1日(1月のみ4日)正午前の11:59 - 12:00に、総合テレビ、ラジオ第1、FM放送でいずれも各放送局別で、総合テレビのワンセグも含めて試験信号放送を送出している。なお、ラジオ・FMの同時配信を行う「NHKネットラジオ らじる★らじる」及び民放ラジオポータル「radiko」では試験信号放送自体(アナウンス・信号音共通)完全にカットされ、この間はクラシック(フィラー)音楽を流している。テレビの同時配信を行うNHKプラスでは試験信号放送は配信されているが見逃し配信の対象外である。 NHKでの緊急警報放送試験信号の流れ(アナウンス音源は内藤啓史アナウンサーの声) 「今から、緊急警報放送の試験信号をNHKから放送します。緊急警報受信機をお持ちの方は、受信機が信号を正しく受信するかどうか確かめてください」(信号音:終了信号と同じく2秒間で4回鳴らされる) 「緊急警報放送の試験信号をお伝えしました。この緊急警報放送は、津波などの際、自動的にテレビ・ラジオのスイッチを入れ、情報を伝えるものです」 以前は川野一宇元アナウンサーのアナウンスで「今から、緊急警報放送の試験信号をNHK○○(各局)から放送します」と各地の放送局名が含まれていたが、2018年4月より現在の形に更新された。なお、この更新の際に信号音の前に「受信機能を持った対応機向けの放送」である旨を知らせるテロップが追加された。 試験信号の発信後に使用される映像は基本的に全国共通であるが、2004年4月から2012年3月まで使用されていた試験放送では阪神・淡路大震災発生時の被災映像(倒壊した阪神高速3号神戸線の高架橋)が含まれていたため、近畿広域圏(NHK大阪放送局発)に限り別の映像(開始初期から行っているイラストの静止画像のみ。イラスト自体は2004年以前のものと異なる)に差し替えられていた。2004年3月以前は、北海道南西沖地震で被災した奥尻島の映像が使用されていた[要出典]。 2012年4月以降の試験信号放送ではこれまでの阪神・淡路大震災発生時の被災映像に代わり、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の映像が、「地震発生時にNHK放送センター屋上の情報カメラから撮影された、新宿新都心を映しつつカメラが激しく揺れる光景」「渋谷駅上空から撮影した、駅前に溢れる帰宅困難者」「宮城県上空で撮影された、沖合から押し寄せる津波」の順に使用されている。近畿広域圏でも東京と同様の映像が使用されている。
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