試作派生型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 07:17 UTC 版)
T-150 (KV-3) KV-1の改良型で、装甲やエンジンの強化の他各部を手直ししたもの。 KV-220 (KV-3) 延長された車体に85mm砲や107mm砲を搭載。1941年に試作車が完成。 KV-4 107mm砲を搭載する重量100トン前後の超重戦車。さまざまなスタイルの計画案が出された。 結局ペーパープランのみと思われていたが、1941年11月にはKV-4のプロトタイプが完成していた、しかし独ソ戦により、KV-5の計画と共にKV-4の開発も中止されてしまった。 KV-5 KV-4を上回る超重戦車。こちらも計画のみ。 KV-6 試作火炎放射戦車。 車体前方機銃の代わりにATO-41火炎放射器が設置され、車内に燃料タンクが搭載されていた。1941年の春から夏頃にかけて改造が行われ(総数は不明)、このうち4両が第124戦車旅団に配備され、レニングラード周辺での戦闘で使用された。この車両の有用性が認められ、この後KV-8の量産に繋がった。 これとは別に、資料等によりKV-6とされる車両が何種か知られている。主砲を76.2mm砲としたままで、主砲と同軸に火炎放射器を搭載した火炎放射戦車 後述のKV-7自走砲のうちの1種 延長したKV-1の車体の前後にKV-1の砲塔、中央にKV-2の砲塔を搭載した多砲塔戦車 最後のものは、1997年にモデラーが市販プラモデルを改造して製作した"架空車両"であるが、インターネット上などで有名になり、この車両の開発史や運用史を記した架空のストーリーや加工写真が作成されるなどした。 KV-7 多砲身自走砲。ケースメート式固定戦闘室に、76mm砲1門+45mm砲2門(KV-7ヴァリアント1)、あるいは76mm砲2門(KV-7ヴァリアント2)を備える。資料によっては前者をKV-6、後者をKV-7としているものもある。 KV-9 76mm砲に代わり122mm榴弾砲を装備した試作突撃戦車/支援戦車。 KV-12 毒ガス散布装置を搭載した試作化学戦車。 KV-13 中戦車、重戦車の枠を越えた汎用戦車として、1942年に試作された。目指したのは中戦車なみの機動性と重戦車なみの防御力で、片側転輪5つの、小型の車体が新設計された。この車体形状、特に鋳造の車体前部のデザインは、後にKVの発展型であるISに活かされた。 KV-1K KARST-1 近距離用ロケット砲を両フェンダーに計4基搭載した試作車両。1942年の夏に開発と試験が行われ、結果を受けてKV-1Sをベースにした量産指示が出されたとされるが、その後の量産は行われなかった。 S-51 KV-1Sの車体を流用、203mm榴弾砲を搭載した自走砲。 KV-1S-85 KV-1Sに85mm砲を装備したもの。KV-85と違い砲塔はKV-1Sそのままである。しかし1Sの砲塔はそのまま85mm砲を搭載するには小さく、試作のみに終わった。 KV-122 IS-2戦車の生産延滞に対処し、代用としてKV-85に122mm加農砲を搭載した試作車輛。
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