KV-1S(КВ-1с)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 07:17 UTC 版)
「KV-1」の記事における「KV-1S(КВ-1с)」の解説
軽量化と駆動系の改良。砲塔はT-34 1943年型のものに似た新型になった。装甲を82mmにまで薄くした事に加え、車体後部の傾斜をきつくして低め、履帯や転輪も軽量型が使われるなど、わずかずつでも重量を減らす努力が各部に払われ、重量は42tに抑えられた。しかし、武装は従来型と変わらず、しかも装甲が薄くなったことで、ますます重戦車としての価値が疑われることにも繋がった。また、新型の砲塔にはKV系列としては初めて車長用キューポラが設置された。ただし、このキューポラはドイツ戦車や、後のIS系列のものとは違い、完全に視察専用で、上面に乗降用ハッチは持たなかった。S(с)とは“skorokhodnuju(ロシア語: скороходную:高速走行型)”を示す。1942年8月から1943年4月にかけて1370両が生産された。
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