西里大学病院入院患者他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 00:00 UTC 版)
「ナース・ステーション (漫画)」の記事における「西里大学病院入院患者他」の解説
秋永乃里子 (あきなが のりこ) 西里大学病院外科の入院患者。十二指腸潰瘍の名目で入院するが、実は悪性腫瘍を患っていた。勤務先の先輩、川原和人と婚約中であったが、病状の悪化に伴い式場はキャンセルするも、周囲の励ましで病院内で和人と式を挙げる。挙式後、いったん帰宅を許されるが、ほどなく再度入院。闘病むなしく23歳を前にして亡くなる。 相田利恵 (あいだ りえ) 過去に西里大学病院に看護婦として勤務していたことがあり、千堂ゆかりとは同期で、この頃からこの2人は友人であった。ちなみに、千堂は中学生の時に母親と死別しているが、相田は高校生の時に母親と死別している。 千堂が同病院の外科に異動した後、久々に会った千堂に貧血になっているのではないかと指摘されており、その後倒れて西里大学病院に入院してきた。そしてこのことが、千堂と中山桂子との関係を変化させるきっかけとなった。なお、相田は急性骨髄性白血病であり、化学療法による副作用に苦しんだものの、その治療は功を奏し、一命は取り留めた。 小池美春 (こいけ みはる) 西里大学病院外科の入院患者・定子の娘。定子とは、子供のころに生き別れ、その後は一度も会うことなく育つ。西里に入院した時点で定子は末期の直腸がんであり、死ぬ前に美春に会いたいとの要望を受けた桂子の捜索により、出会う直前まで至るが、結局再会までは果たせずに終わる。定子の死後、遺物を桂子から渡され、定子が、生き別れて以降、毎年自分に対してプレゼントを用意してきたことを知り、定子をしのぶ。桂子の捜索当時は水商売をしていたが、定子の言葉を病室の前で密かに聞いたことで考えを変えて転職。この転職先の会社社長・水谷知也とできちゃった結婚し、西里大学病院で出産する。出産後、同様に母親との縁の薄い同病院の看護婦の芹沢に、自分の経験、思いを話して聞かせたことが、その後の芹沢に影響を与えた。 谷村有紀 (たにむら ゆき) 西里大学病院外科の入院患者。いわゆるコギャル。援助交際の結果、子宮外妊娠してしまい、西里大学病院に運ばれてきた。元々自分から進んで援助交際を始めたわけではないが、無意識のうちに感じているさみしさや精神的な渇きからくる心の空洞、疎外感への恐怖などから援助交際をしていた模様。親に対しても含め、周囲に気を使うあまり、平気を装っていたが、口うるさい入院患者の中傷に深く傷付き、病院から逃げ出す。元々、押し付けがましいことを口にしない桂子に対しては心を開いており、逃げ出した際も、迎えにきた桂子に感情を吐露した後、付き添われるように病院に戻る。同時期、外科に入院していた大学生・反川と交流することで、今までの自分とは異なる価値観を持つ反川に淡い好意を覚え、将来に対する新しい夢を見定め始め、そして無事に退院していった。 別所拓海 (べっしょ たくみ) 西里大学病院外科の入院患者。別所拓海を名乗って入院してきたものの、彼の本名は大友拓海(おおとも たくみ)で、別所の姓は実母の旧姓である。拓海の父親が愛人を作り、その頃に実母を亡くし、父親は愛人と再婚。こうしてできた義理の母親とは相性が悪く、腹違いの兄弟ができると義理の母親の愛情は彼女の実子に向く。それを見て見ぬふりをしていた父親に対してもさらなる不信感を抱き、高校1年で家を飛び出して以来、母方の祖母と生活をしていた。その後、祖母の死に伴い、当時交際のあった女性と同棲をするに至ったが、潰瘍性大腸炎を患い、西里大学病院に入院した。 非常に美形だが、入院当初は他の入院患者となじもうとせず、浮いた存在に。入院前に病気の症状を誤解した同棲相手に姿をくらまされるなど、人生に対して屈折した思いを持っており、それが他の入院患者となじもうとしない主な原因だった。また出会いの際の印象から、同病院の看護婦の芹沢とは非常に相性が悪かった。しかし、後に芹沢の思いを知り、交際することになり、さらに同棲をするまでに至る。なお父親とは、家を飛び出して以来10年以上音信不通状態だったが、自身の病気をめぐる父親との再会や、芹沢の橋渡し等で徐々に関係を修復してゆき、彼のこの姿がその後の芹沢に影響を与えた。
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