行

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行

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:16 UTC 版)

発音^(?)

• 音読み
  • 呉音 : ギョウ（ギヤウ）、ゴウ(表外)

    行者、行列

  • 漢音 : コウ（カウ）

    行進、行使、銀行

  • 唐音 : アン、ヒン(表外)

    行灯、行火、行脚

• 訓読み
  • 常用漢字表内

    い-く、おこな-う、ゆ-く

  • 常用漢字表外

    おこな-い、くだり

  • 常用漢字表外（古訓）

    てだて

名詞

1. （ギョウ）文書等において、縦方向または横方向に連続した文字の並び。
2. （ギョウ）（数学）行列および行列式における横方向への並び。対義語列。
3. （ギョウ）（仏教）修行。
4. （ギョウ）（仏教）心の働きが一定の方向に作用していくこと。意志作用。五蘊（ごうん）のひとつ。
5. （コウ）ある場所へ行くこと。
   • （例）「行をともにする」。

接頭辞 

1. （歴史、一般には「ギョウ」、時折「コウ」）位階と官職とを併記するとき、官職に冠して、位階が高く、官職の低いことを表わす。
   • 正五位行美濃守
     • 「美濃守」に相当する位階は従五位、この場合、「正五位」を拝しているため、「美濃守」の前に「行」を付す。

対義語

• 守

接尾辞

1. （ギョウ、くだり）文書が紙幅の制限により折り返される時の並びの数。
   • さうさう一度などは獄屋へ衣食を送る件（くだり）を書いたので、やはり五六行削られた事がありました。（芥川龍之介 『戯作三昧』）
   • 三行半
   • 此の間私（わし）が……あの…お前笑っちゃア困るが、少しばかり私が斯う五行（いつくだり）ほどの手紙を、……認（したゝ）めて、そっとお前の袂（たもと）へ入れて置いたのを披（ひら）いて読んでくれたかね（三遊亭圓朝 鈴木行三校訂・編纂 『菊模様皿山奇談』）
2. （コウ）銀行の数に用いられる数詞。
   • 平成元年、都市銀行は13行あった。

造語成分

1. （コウ）銀行に関する語を構成。
   • 行員、行内、当行、御行
   • 先程の二十円札はたしかに当行から岩形さんの代理のお方にお渡ししたものです。（夢野久作 『暗黒公使』）

熟語

• 行脚（あんぎゃ）
• 行灯（あんどん）
• 行事（ぎょうじ）
• 行者（ぎょうじゃ）
• 行書（ぎょうしょ）
• 行商（ぎょうしょう）
• 行政（ぎょうせい）
• 行頭（ぎょうとう）
• 行末（ぎょうまつ）
• 行列（ぎょうれつ）
• 銀行（ぎんこう）
• 行使（こうし）
• 行進（こうしん）
• 行程（こうてい）
• 行動（こうどう）
• 行李（こうり）
• 修行（しゅぎょう）
• 心相応行法（しんそうおうぎょうほう）
• 心不相応行法（しんふそうおうぎょうほう）
• 同行（どうこう）
• 夜行（やこう）
• 行方（ゆくえ）