行け!!南国アイスホッケー部とは? わかりやすく解説

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行け!!南国アイスホッケー部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/11 18:04 UTC 版)

行け! !南国アイスホッケー部
ジャンル ギャグ漫画
漫画
作者 久米田康治
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
レーベル 少年サンデーコミックス (SSC)
少年サンデーコミックスワイド版 (SSCW)
発表期間 1991年15号 - 1996年34号[1]
巻数 SSC:全23巻
SSCW:全11巻
テンプレート - ノート

行け!!南国アイスホッケー部』(ゆけ なんごくアイスホッケーぶ)は、久米田康治による日本漫画作品。

概要・あらすじ

週刊少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に、1991年15号から1996年34号まで連載された。単行本は少年サンデーコミックスより全23巻、同ワイド版より全11巻。

カナダからの帰国子女(連載当初の設定)である高校生・蘭堂月斗を中心に様々なギャグが展開されるギャグ漫画

物語はアイスホッケーを行っていた時期と行わなくなった時期で明確に分けられる。

単行本4巻第1話まで

カナダの有名なアイスホッケー選手だった蘭堂月斗は、監督との縁から弱小アイスホッケー部の助っ人として鹿児島の浜津学園高校に転校してくる。アイスホッケー部は月斗の加入で日増しに強くなり、複数の高校から練習試合の申込みが届いたり大会出場の機会を得たりするが、そこで降りかかる不条理な出来事や問題に、部員たちが対峙するスポーツコメディ。

絵柄は強弱がつけられた線で、比較的リアルな人物造形となっている。また登場人物の大半が鹿児島弁を話していた。

単行本4巻第2話以降

単行本第4巻第1話「秘技!!湯けむりシュート」を境にアイスホッケーの練習や試合はほぼ完全に描写されなくなり、月斗を中心に巻き起こる下ネタを要としたギャグ漫画に転じた。但し、アイスホッケーの描写が皆無となって以降も複数回(主にパラレルワールドを舞台にした物語)、月斗らがアイスホッケー部の部員であること・当初はアイスホッケーをテーマにした漫画として連載されていたことを象徴すべく、ユニフォームをまとったり練習や試合を行おうとしたりする描写がされたことがある。

月斗の周囲に、さまざまな芸能人・プロスポーツ選手・歴史上の偉人をもじった氏名(大半は下ネタにかけたもの)の一発キャラが登場し、下ネタギャグが展開される。下ネタのレベルは少年誌掲載ということもあって基本的に軽い表現だが、同性愛に関する極端な表現が原因でワイド版未収録となった話も存在する。連載当初からラブコメ風の展開になることがあったが、これが多く見られるようになった。また、上述の通りパラレルワールドを舞台にした物語も多く見られた他、連載中期に下ネタが控え目になり純粋なオヤジギャグが多く扱われた時期もあった。

アイスホッケーの練習や試合が完全に行われなくなったことに伴い、当初は主要な役割を果たしていた部員(後述)もほとんどが登場しなくなった。また、連載初期の象徴だった登場人物の鹿児島弁も単行本第8巻以降、標準語に統一された。

絵柄は徐々に線の強弱が失われ、また人物造形も「顔が小さく目が大きく」「腕や足が細長く」と言ったデフォルメ化が進行した。そして末期では細く平坦な線で比較的無機質的な人物造型となっており、現在の久米田作品の絵柄の原型が確立されている。

変遷

上述の通り絵柄の変化が非常に激しいのも特徴である。次第に線が細くなり、終盤に至るとシャープな線になり、脚や首が非常に長くなっている。作者の久米田康治本人も作品内で絵柄の変わり様についてネタにしたほどである。1話と最終話の絵柄を見比べると、全くと言っていいほど別の画風に変貌している。これは後の久米田作品でもある『かってに改蔵』や『育ってダーリン!!』にも共通している。

連載中期から共通するものを列挙するネタが行われ始めるなど、作品の終盤で『かってに改蔵』や『さよなら絶望先生』へと繋がる形を確立した。また、社会風刺や作家いじり(主に北崎拓)などのネタもこの頃から存在している。

主な登場人物

アイスホッケー部員及びマネージャー

蘭堂月斗(らんどう げっと)
主人公。背番号13。カナダからの帰国子女で、浜津学園高校2年に編入学。有名なアイスホッケー選手だったが、そのプレイの卑怯さ(審判の目を盗んだ違反行為の連発)によってカナダのホッケー界から追放されてしまう。連載初期においては、練習試合で負けが込んでいる時に他の部員を励ます・下級生の女子からファンレターを貰うなど、それなりに高校生アスリートらしい描写も見られたが、連載中盤以降は過剰な性欲を満たそうとするばかりの自堕落な生活を送り、オナニーに耽ったり、女性へのセクハラ行為を繰り返したりする日々を過ごし、女子の鼻つまみ者となる。単行本12巻では「13歳で自慰行為を覚え、48手のスタイルをマスターした。」と自称。作中で短小粗チン扱いされることが多い。不条理な出来事に見舞われた際の「はーん」を口癖に持つ他、一発キャラに対して突っ込む際に「○○じゃねーか!」と返すのが定番。最終話で正体が明らかになる。 鼻にいつも絆創膏が貼られている。
岡本そあら(おかもと そあら)
本作のヒロイン。アイスホッケー部マネージャー(連載初期は演劇部の部員も掛け持ちする描写も見られた)。気が強く、本作では突っ込み役に回ることが多い。月斗に好意を寄せている描写がある一方、その好意に適わない言行に及ぶことも多い。ポニーテールで70のAという貧乳(中期~後期には舞子とほぼ同等の巨乳に描かれている)。ダイエーファン(平和台時代)で、とくにカズのファン。成績は優秀。
かるかん本舗大江戸屋」という和菓子屋の次女で、名前のモチーフはトヨタ自動車の「ソアラ」。後述する姉妹及び未来の娘の名前もトヨタ自動車に因んでいる。コミックスの表紙を飾る事が多い。後に『かってに改蔵』単行本第7巻第6話「人気者でいこう…よ。」 にて、天草及び舞子と共にゲスト出演を果たしている。
よくアルバイトをしているが、連載中終盤以降には看護師スチュワーデスのような高校生がアルバイトで働くことが通常では不可能な専門職までやっていた。未来では保母さんをやっている。
一時期、ツッコミ用の道具として『うしおととら』の「獣の槍」をモチーフにした「ケダモノの槍」を使用していた。
天草健太郎(あまくさ けんたろう)
アイスホッケー部の部長。背番号10。愛称は「キャプテン」で、アイスホッケーの描写がなくなって以降もそう呼ばれていた。当初は裸眼だったが、単行本3巻以降「月斗と判別がつかない」と読者に指摘されたらしいので眼鏡をかけるようになった。右曲がりの巨根らしい。次作『太陽の戦士ポカポカ』でもキャプテン天草というキャラで再登場している。
彼に限らず、浜津学園アイスホッケー部は全国的にも強い部類に入るが、自信が無いのと根本的に小心者な為、「自分より弱い」と確信した相手にしか実力を発揮出来ない。連載の中終盤から「珍獣・オカルトのマニア」「多趣味で、その回のテーマとなるものに異常にこだわりを見せる。」などのキャラ設定がなされた。
鈴木保奈男(すずき ほなお)
通称スズキ。背番号7。アイスホッケー部員。インキンで死にかけた事もある。月斗程ではないがセクハラ行為を常習的に行う(エロ本や自身の性器を嫌がる女性に見せたり、嫌がる女性の服を無理矢理脱がしたりする描写が多く見られる)。下着ドロを特技とする。実家はラーメン屋を営む。女運が悪く、彼女が出来ても月斗の所為で振られたり、二股を掛けられたりする事が多い。
伊藤未来男(いとう みきお)
通称イトウ。背番号20。アイスホッケー部員でポジションはキーパー包茎である事をいつも気にかけている。連載初期の髪型は長めの横分けだったが、単行本2巻以降短髪になった。包茎手術の直後に文化祭で鈴木と一緒に「ちん立て伏せ」(勃起した陰茎とつま先を支えにして上半身を浮かす芸当)を披露したことがあり、その際には手術痕を負傷した。
ロブ・ドールマン
交換留学生として月斗とほぼ同時期に転入したアイスホッケー部員。背番号44。月斗と同様にカナダのホッケー界を追放された身だが、月斗とは違い暴力沙汰で追放された。暴走するときには「戦いの踊り」を踊る。音痴。初期は主要キャラであったが、アイスホッケーの練習や試合の描写がなくなって以降ほとんど登場しなくなり、そのことが作中でネタにされた。
吉田薫(よしだ かおる)
アイスホッケー部員。背番号4。巨漢だが小心者。泣き上戸。カラオケの十八番は水前寺清子ありがとうの歌。ロブ同様に、初期は主要キャラであったが、アイスホッケーの練習や試合の描写がなくなって以降ほとんど登場しなくなった。
牧野(まきの)
アイスホッケー部員。背番号5。下の名前は不詳。細い目が特徴。ロブや吉田同様に、単行本5巻第11話でせりかに金銭を徴収されて以降全く登場しなくなったが、単行本19巻第10話で気絶して長い夢を見ていた月斗がアイスホッケー部の部室で目覚める描写において久々に登場した。
伊集院(いじゅういん)
アイスホッケー部員。下の名前は不詳。月斗たちより1学年下。単行本2巻第4話で入部。アスリートには程遠い肥満体型だが、体系について言及されると自身は「言われる程太っていない」と言い張る。無神論者牧瀬里穂のファン。試合に出場する描写は全くなく、単行本4巻第7話を最後に登場しなくなり、作中でネタになることもなかった。

アイスホッケー部コーチ

風間圭介(かざま けいすけ)

アイスホッケー部コーチ。年齢29歳。昔はアイスホッケーの選手で月斗の兄とタッグを組み「カミカゼブラザーズ」として恐れられていたが、カルガリーマイナーリーグにおける試合中に目を負傷したことにより引退。連載初期においては、月斗らアイスホッケー部員たちを見守りつつ厳しい檄を飛ばすなど、部の強化に真剣に取り組む描写が見られた一方で、月斗が部員への報酬にするつもりで練習試合に持ち込んだポルノ雑誌及びポルノビデオを発見した際には没収と称して自身のコレクションにしたり、意中の女性と遊ぶ為に親戚に不幸があったと偽って指導をサボったりするなど、利己的かつ姑息な言動も散見された。アイスホッケーの描写がなくなって以降は月斗同様に性欲に身を任せる日々を過ごし、結果的に単行本9巻第4話でアイスホッケー部コーチを解雇されたが、教職は続行していたと見られ、月斗らに「コーチ」と呼ばれることもあった。上述の解雇以降は、下ネタを伴う一発ギャグが現れる際にモチーフとして断片的に登場していた。

青空涙(あおぞら なみだ)

解雇になった風間の後任として就任したアイスホッケー部コーチ。女性。単行本9巻第4話に初登場。アイスホッケー部のコーチとして就任したにもかかわらず、月斗らアイスホッケー部員を他の競技(野球サッカー相撲バスケット)に出場させた。

その他浜津学園関係者(同級生・教員)

朝霧舞子(あさきり まいこ)
そあらの友人。新体操部員。単行本2巻に初登場。巨乳美人でミス浜津にも選ばれている。3サイズは90・58・85。Dカップ。天草に好意がある描写も散見される。いわゆるお色気要員で、パンチラや胸を出すシーンが多く、月斗の策略により全裸にされたこともある。尚、作中の描写から月斗・そあら・天草・鈴木・伊藤・舞子の6人は全員同じ「2年7組」と見られる。
財部光三(たからべ こうぞう)
浜津学園高校を運営する学校法人の理事長。アイスホッケーが好きで、浜津学園に強引にアイスホッケー部を作った。芸に厳しいが、その割によく自分のギャグがスベる。シーズンオフにもアイスホッケーの練習ができる屋内練習場を学校敷地内に設立出来る程の並外れた財力と、九州中のアイスホッケーチームを老若男女問わずに集めて大会を開催出来る程の人脈を持っている。連載初期においては月斗の加入に伴い日増しに強くなるアイスホッケー部を温かく見守る描写が多かったが、アイスホッケーの描写がなくなって以降出番が著しく減少し、アイスホッケーを行わなくなった月斗ら部員たちや風間に対し、叱責したり解雇・転校などの処分を言い渡したりする為に断片的に登場することが多くなった。
亀頭雁男(かめあたま かりお)
古典教師。彼が試験監督の時は絶対にカンニング出来ないことから、通称「カンニングハンター亀」と呼ばれる。ある理由で教職を退き、その後も職を変えて月斗に戦いを挑んでは敗れ、幾度も職を追われる。四人兄弟の長男(次男:先次郎、三男:こす郎、四男:なめ郎)で、兄弟揃って恥ずかしい髪型をしている。やられた時はいつも「必ず復讐してやる」と言っている。
岡留子(おか るこ)
浜津学園高校の生徒。超自然現象研究界の部長。
松村風紀(まつむら ふうき)
浜津学園高校の教員。風紀の乱れを厳しく取り締まるが、女子生徒への対応は度を越したセクハラと考えられる。潔癖症で食事以外においてはマスクを着用している。包茎だが、その状態を清潔と思い込んでいる。

月斗の親族

蘭堂抜斗(らんどう ばっと)
月斗の兄で青年実業家。古式の日本文化を好み、単行本7巻第11話で来日した際は外国文化に染まり切った日本に強い嫌悪を示し幾度も刀を振りかざしたが、茶道の稽古に向かおうとして着物姿で歩いていたせりかに一目ぼれした。単行本8巻第1話ではその好意を逆手にせりかから多額の金銭を巻き上げられた。上述の通り、単行本2巻では月斗の兄は風間圭介とタッグを組んでいたアイスホッケーの名選手とされていたが、月斗の兄として作中で言及された当該人物は抜斗とは別人と見られる。
蘭堂ころな
未来の月斗とそあらの娘。年齢は不詳だが単行本9巻第9話で初登場した際は幼稚園児。少々やんちゃなところがあり、毒田のタイムマシーンを悪戯して過去の月斗及びそあらに会いに来た。

そあらの親族

岡本せりか(おかもと せりか)
そあらの姉。女子大生ただし年齢は不詳。単行本5巻第11話で初登場。金銭に強い執着心を持ち、もっともらしい理由を並べては男から多額の金銭を巻き上げたり、虚偽の説明をもって金銭を騙し取ったりし、相手が充分な金銭を所持していないと知った途端に相手を身ぐるみ剥がす等の蛮行に及んだ。上述の単行本8巻第1話では抜斗から金銭を巻き上げ騙し取ったが、抜斗が億単位の年収を得る青年実業家であることを知った途端に玉の輿を見込んで態度を変えた。
岡本とれの(おかもと とれの)
そあらの妹。単行本3巻第1話で初登場した際のセリフから16歳でそあらとは1学年下の年子と見られる。出会いを目的としてアルバイトを探していた月斗が立ち寄った「かるかん本舗大江戸屋」で対面し、面接後に月斗と意気投合。自室に招いた月斗に誘導され処女を喪失しかけるが行為の直前にそあらと鉢合わせになり大口論に発展。以降も月斗に好意的に振る舞う描写が多々なされた。
毒田(どくた)
そあらのおじで、マッドサイエンティスト。下の名前は不詳。様々な発明品の開発・研究をする日々。タイムマシーンを作る事が出来るため、タイムスリップネタではほぼ必ず登場。しかし、このタイムマシーンの外観はゴミ収集車バキュームカーにしか見えない。

ギャグキャラクター(複数回登場)

シーモネーター1号
月斗を抹殺する為に21世紀からタイムスリップして来たアンドロイド。正式名称はシーモネーターUSO800。登場する度にや名言などを捩った下ネタを連発する。陰茎に思考回路内蔵のサーチシステムを有し、月斗が勃起している間にそれが起動し、月斗を追跡できるとされる。月斗の抹殺を計った経緯として「天文学者として活動する月斗の息子が、2037年に謎の彗星地球に急接近した際に、その探査を試みるべく探査船を作り上げ発射させたが、その探査船が宇宙空間でコントロールを失い彗星と衝突し、その破片が地球に降り注いだことで地球環境に著しい悪影響を及ぼした。」ことを挙げている。後述するシーモネーター2号共々女子高生マニアであり、2号及び3号が月斗及びそあらを抹殺しようとした際は、そあらが女子高生であることを理由に月斗及びそあらの前に立ちはだかり抹殺を阻害した。
シーモネーター2号
月斗を抹殺する為に21世紀からタイムスリップして来たアンドロイド。正式名称はシーモネーターZURI1000。体が液体金属でできていて、自由に形状を変えることができる。上述の通り自他が認める女子高生フリークであり、単行本5巻第7話で初登場した際は女子高生に接触する為に椅子やブルマーに変装したが、いずれも未遂に終わった。月斗の抹殺を計った経緯は不明とされ、明確に描写されていない。3号が月斗及びそあらを抹殺しようとした際は、1号に加勢して抹殺を阻害した。
シーモネーター3号
月斗及び女子高生を抹殺する為にタイムスリップして来たアンドロイド。正式名称はターミねーちゃん(或いは民ねーちゃん)。シーモネーターシリーズでは紅一点で、年齢も明確に設定されて20歳とされる。月斗を攻撃する為にバズーカ砲を用いるなど、アンドロイドらしくない一面がある他、初めて現代にタイムスリップした際に自身が着衣をしていないことを失念してそあらに指摘されるなど、少々間抜けな一面もある。月斗及び女子高生の抹殺を計った経緯として「大統領として活動する月斗の息子が、『女子高生国際保護法案』を議会に提出し、それが圧倒的多数で可決されたことにより、女子高生が過剰に優遇される社会が確立し、自身が女子高生でなくなって以降、惨めな思いに苛まれている。」ことを挙げている。男子の願望(女子にしてもらいたい行為・仕草等)を個別に読み取る能力を持ち、天草・鈴木らを骨抜きにして手懐けたが、月斗の底なしの願望(欲望)には対応しきれず、最終的に敗北したが、勝利した月斗は『女子高生国際保護法案』を撤廃するように息子にはたらき掛ける旨を約束した。
三択老師(さんたくろうし)
クリスマスに浮かれて公共の場で過剰な接触をするカップルを制裁する老人。計り知れない財力・軍事力を持ち、私設軍隊として軍事ヘリ潜水艦戦車戦闘機などを持つ。標的とするカップルには正解の無い三択問題を出し、相手の回答に関わらず制裁を下す一方で、寂しさを堪えながらクリスマスを返上して勤労する人物には私財を擲つことも厭わない義侠心を持つ。
掻杉田蛋白(かきすぎた たんぱく)
いわゆる下の病(泌尿器科性病科等)の名医。別名「ふぐろう博士」「シモの医学の赤ヒゲ」と呼ばれる、杉田玄白の友達の末裔。「かきたい新書」を執筆したことがあるが有害指定図書とされている。登場する度に、自身の氏名について「検尿の前日に自慰行為をして蛋白が検出されたことに由来する訳ではない」旨の断りを入れる。
マスター
ちょび髭をはやした小柄な男性。事あるごとにオヤジギャグ及び下ネタを連発し、月斗らに突っ込まれる。単行本21巻第11話で初登場した際の発言によると、元サラリーマンとされる。初登場時は喫茶店を経営して「失恋してカウンターでうなだれる少女にミルクティーを提供して慰める」願望を主張していた。店舗はギャルソンのアルバイトとして雇った天草が壊れたガスレンジで湯を沸かそうとして爆発事故を起こしたが、店舗の損壊を逆手に取りオープンカフェにして大繁盛したとされる。単行本22巻第8話で再登場した際は花屋の経営も始め「失恋して心を慰めるべくキンセンカを買おうとした少女にファレノプシスを買うように促す」願望を主張していた。青い薔薇を作って売りたい旨を天草の前で口走った結果、天草の好奇心を刺激し、その結果寝不足等により円形脱毛症になってしまった。単行本23巻第1話で再々登場した際はサファリパークの運転手に転職していた。

単行本

小学館より全23巻が刊行。後にワイド版として全11巻が刊行された。ただしワイド版では一部削除された箇所がある。また『My First WIDE かってに改蔵』および『My First BIG SPECIAL 毎月久米田康治』では「Special Selection!!」として、一部の話を掲載している。

脚注

関連項目





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