行け、怒りにかられてとは? わかりやすく解説

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行け、怒りにかられて

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 16:25 UTC 版)

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アリア行け、怒りにかられて』(ゆけ(いけ)、いかりにかられて、Va, dal furor portataK.21(19c) は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲したテノールと管弦楽のためのアリア。モーツァルトが生まれて初めて作ったアリアでもある。『怒りにかられて行け』などとも訳される。

概要

モーツァルトの時代には、いろいろな作曲家が他のオペラのために作曲したレチタティーヴォやアリアの作品を寄せ集めて一つの劇音楽(あるいはオペラ)として上演するというものがあった。このような方法を「パスティッチョ」と呼んでいた。

このアリアは、モーツァルトがロンドンに滞在していた1765年に作曲され、ピエトロ・メタスタージオリブレットによるオペラ「エツィオ」から採られたテキストに基づいている。楽譜には「1765年ロンドンにて」と書かれていることから、9歳で作曲された作品であることがわかる。オペラ「エツィオ」は1765年にロンドンのヘイマーケットの王立劇場で上演されたが、このアリアがその中の一つとして使われたどうかは不明である。ロンドンでの別の演奏会のために作曲したという説もある。

9歳で作曲したとは思えない閃きで書かれており、モーツァルトの劇音楽への天分のありかを思わせている。

編成

テノール独唱、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、ヴァイオリン2部、ヴィオラチェロ通奏低音

構成

ダ・カーポ形式によって書かれている。演奏時間は約6分。

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