自立帰還型無人宇宙実験システム「エクスプレス」とは? わかりやすく解説

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エクスプレス

分類:人工衛星
名称:自立帰還型無人宇宙実験システム「エクスプレス」(EXPRESS)
小分類:技術開発・試験衛星
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))/ドイツ宇宙機関(DARA)
運用機関会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))/ドイツ宇宙機関(DARA)
打ち上げ年月日:1995年1月15日
運用停止年月日:1995年1月15日
打ち上げ国名機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げロケット:M-3SII
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)

最後ミュー3型ロケットとなったM-3SIIにより打ち上げられたエクスプレスは、ドイツ航空宇宙機構(DARA)がロシア依頼して製造した再利用可能な回収カプセルで、初の日独共同宇宙プロジェクトとして5回程度実験をおこなう予定でした。第1回実験として1995年1月15日内之浦から打ち上げられたエクスプレスは、地球周回軌道上で5日間にわたり材料実験おこなった後、21日オーストラリア南部ウーメラ付近砂漠回収されることになっていました。しかし、第1段切り離し後に異常振動発生予定より高い軌道に乗った後、地球を2周して行方不明なりました振動原因重量過多で、当初太平洋上に落下水没したものと考えられいましたが、1995年12月アフリカガーナからカプセル発見の報が入り1996年1月DARA関係者がエクスプレスであることを確認、後に回収されています。

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
直径約1m、高さ約2.3mのカプセル型で、重量は約765kg。

2.どんな目的使用されるの?
地球周回軌道上の微小重力環境で、新し石油精製触媒作る実験予定していました

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
わずか2周で地球へ落下したため材料実験成果はありませんでしたが、カプセルが無事発見されたことにより、大気圏突入時の耐熱材試験には成功してます。

4.このほかに、同じシリーズでどんな機種があるの?
日本宇宙実験衛星としては1995年3月H-IIロケット打ち上げられSFU(宇宙実験・観測フリーフライヤ)が知られていますが、これは地球へ再突入するカプセルではなくスペースシャトルによって回収されています。

5.どのように地球を回るの?
高度210kmの長円軌道予定でした。

参考文献:大澤弘之監修日本ロケット物語三田出版会発行斎藤成文・著「日本宇宙開発物語三田出版会発行山中龍夫的川泰宣・著「宇宙開発おはなし日本規格協会発行




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