総監を訪問し拘束とは? わかりやすく解説

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総監を訪問し拘束

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 09:18 UTC 版)

三島事件」の記事における「総監を訪問し拘束」の解説

1970年昭和45年11月25日午前10時58分頃、三島由紀夫45歳)は楯の会メンバー森田必勝25歳)、小賀正義22歳)、小川正洋22歳)、古賀浩靖23歳)の4名と共に東京都新宿区市谷本村町1番地(現・市谷本村町5-1)の陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地正門四谷門)を通過し東部方面総監部二階総監正面玄関到着出迎え沢本泰治3等陸佐導かれ正面階段を昇った後、総監部業務室長の原勇1等陸佐50歳)に案内され総監室に通された。 この訪問21日予約済で、業務室の中尾良一3等陸曹警衛所に、「11時頃、三島由紀夫先生車で到着しますのでフリーパスにしてください」と内線連絡していたため、門番鈴木2等陸曹助手席三島敬礼し合っただけで通過となった応接セットにいざなわれ、腰かけるように勧められ三島は、総監益田兼利陸将57歳)に、例会表彰する優秀な隊員」として森田ら4名を直立させたまま一人一人名前を呼んで紹介し、4名を同伴してきた理由を、「実は、今日このものたち連れてきたのは、11月体験入隊の際、山で負傷したものを犠牲的に下まで背負って降りてくれたので、今日市ヶ谷会館例会表彰しようと思い一目総監お目かけたい考えて連れて参りました今日例会があるので正装参りました」と説明したソファ益田総監三島向かい合って談話中、話題三島持参日本刀・“関孫六に関してのものになった総監が、「本物ですか」「そのような軍刀をさげて警察咎められませんか」と尋ねたに対して三島は、「この軍刀は、関の孫六を軍刀づくりに直したものです。鑑定書をごらんになりますか」と言って、「関兼元」と記され鑑定書見せた三島刀を抜いて見せ、油を拭うためのハンカチを「小賀、ハンカチと言って同人要求したが、その言葉はあらかじめ決めてあった行開始合図であった。しかし総監が、「ちり紙ではどうかな」と言いながら執務方に向かうという予想外動きしたため目的見失った小賀は仕方なくそのまま三島に近づいて日本手拭渡した手ごろな紙を見つけられなかった総監ソファ方に戻り、刀を見るため三島の横に座った三島日本手拭刀身拭いてから、刀を総監手渡した刃文見た総監は、「いい刀ですね、やはり三本杉ですね」とうなずき、これを三島返して元の席に戻った。この時、11時5分頃であった三島は刀を再び拭き使った手拭傍ら来ていた小賀に渡し目線指示しながら鍔鳴りを「パチン」と響かせて刀を鞘に納めた。 それを合図に、席に戻るふりをしていた小賀はすばやく総監後ろにまわり、持っていた手拭総監の口をふさぎ、つづいて小川古賀が細引やロープ総監椅子縛りつけて拘束した古賀から別の日本手拭渡された小賀が総監さるぐつわを噛ませ、「さるぐつわ呼吸止まるようにはしません」と断わり短刀つきつけた総監は、レンジャー訓練か何かで皆が「こんなに強くなりました」と笑い話にするのかと思い、「三島さん冗談はやめなさい」と言うが、三島は刀を抜いたまま総監を真剣な顔つき睨んでいたので、総監只事ではないことに気づいた。その間森田総監正面入口と、幕僚長室および幕僚副長室に通ず出入口の3箇所全て観音開きドア)に、椅子植木鉢などでバリケード構築した

※この「総監を訪問し拘束」の解説は、「三島事件」の解説の一部です。
「総監を訪問し拘束」を含む「三島事件」の記事については、「三島事件」の概要を参照ください。

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