綱領の歴史とは? わかりやすく解説

綱領の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:22 UTC 版)

日本共産党」の記事における「綱領の歴史」の解説

日本共産党1922年創立後非合法時代綱領文書には22年テーゼ27年テーゼ32年テーゼなどがあり、マルクス主義唯物史観階級闘争論・レーニン主義帝国主義論前衛党論・二段階革命論コミンテルンの人民戦線統一戦線)論、日本資本主義論争講座派などを基礎とする。 第二次世界大戦後合法化後の主な綱領には1947年綱領1951年綱領1961年綱領があり、そのうち1951年綱領1961年に「歴史的文書」とした。また1961年綱領以後複数改訂用語の変更などを行っている。 1947年行動綱領 - 「マルクス・レーニン主義」、「前衛党」、「天皇制打倒人民共和政府の樹立」、「広範な民主戦線」、連合国軍解放軍規定平和革命論) 1951年綱領 - 「天皇制廃止民主共和国樹立」(暴力革命不可避論、「軍事方針」を同時採択1961年綱領 - 「日本当面する革命は、アメリカ帝国主義日本独占資本支配 - 二つの敵に反対する民主主義革命」(二段階革命論)、「民族民主統一戦線勢力が(略)国会で安定した過半数をしめることができるならば」(多数革命)、「社会主義社会共産主義社会第一段階である。(略)社会主義日本では各人能力におうじてはたらき労働におうじて報酬を受ける』(略)共産主義のたかい段階では(略)『各人能力に応じてはたらき必要におうじて生産物をうけとる』(略)国家権力そのもの不必要になる」(国家死滅論)。1951年綱領を「51年文書」とする(軍事路線放棄自主独立路線)。1973年改訂 - 「プロレタリアート独裁」を 「プロレタリアート執権」に修正1976年改訂 - 「マルクス・レーニン主義」を「科学的社会主義」に修正。「プロレタリアート執権」を「人民議会主義」に修正。準綱領文書自由と民主主義の宣言」を発表ソ連人民抑圧体制批判複数政党制私有財産保障計画経済市場経済結合民族主権)。 1994年改訂 - 「人民共和国」を「民主共和制」に修正、「社会主義革命」を「社会主義的変革」に修正 2004年改訂 - 「前衛」を「先頭にたって推進する役割」に修正。「民主主義革命」より「君主制廃止」を削除天皇制当面容認)、「革命政府」への移行記載削除、「社会主義社会共産主義社会第一段階」(二段階論)を「社会主義共産主義社会」に変更2020年改訂 - 中国ロシア念頭にいくつかの大国で強まる大国主義覇権主義世界の平和と進歩への逆流」と覇権主義批判

※この「綱領の歴史」の解説は、「日本共産党」の解説の一部です。
「綱領の歴史」を含む「日本共産党」の記事については、「日本共産党」の概要を参照ください。

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