綱領、党旗および党章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/19 06:23 UTC 版)
共和人民党の綱領は、アタテュルク党首時代の1927年の党大会において、「6本の矢(英語版、トルコ語版)」と呼ばれる6大原則として採択された。 共和主義 (Cumhuriyetçilik) - 共和制の確立をめざす。 国民主義 (Milliyetçilik) - 民族主義とも訳される。トルコ民族による国民国家の確立をめざす。 人民主義 (Halkçılık) - 国民主義とも訳される。社会の諸階層・職能団体の団結をめざす。 国家資本主義 (Devletçilik) - 民族資本による国民経済の確立をめざす。 世俗主義 (Laiklik) - 宗教の政治からの分離・排除をめざす。 革命主義 (İnkîlapçılık) この6原則は1937年には憲法にも加えられ、1940年代まで続く共和人民党一党独裁期の政権と政策を支える基本原理となった。 自らを「アタテュルクの党」であると規定する現在の共和人民党も、6大原則をケマリズム(アタテュルク主義)の原則として尊重し、党の綱領に掲げている。現在では価値を失いつつある国家資本主義、革命主義を除いた共和主義、国民主義、人民主義、世俗主義の4原則がとくに重視されており、2002年以降の議会においては、イスラム主義政党の系譜をひく保守系政党の与党公正発展党とは、とくに世俗主義にかかわる分野で対立関係にある。 党旗および党章は「6本の矢」に基づいて制定されたもので、赤地に6本の白い矢印がむかって左下から伸びる絵柄をあしらう。それぞれの矢は「6本の矢」の各原則を表している。
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