統帥機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 13:34 UTC 版)
文民統制 連邦軍は連邦議会により選出される首相を長とした地球連邦政府の下にあり、連邦安全保障会議を通じてシビリアンコントロールがなされている。しかし一年戦争におけるコロニー落としの惨禍により連邦政府の統治能力は大幅に減退し、代わって独自の指揮系統を維持できた連邦軍の発言権が増大した結果、後にグリプス戦役等の軍の暴走を招くようになったとされる。政府直属の諜報機関として中央情報局が存在している。 軍政・軍令機構 連邦軍内の最高意思決定機関は連邦安全保障会議の下にある最高幕僚会議であり、これは各軍政・軍令機構の連絡会議とされる。軍政機構としては地球上の陸海空軍を統括する地球軍省と、宇宙軍を統括する宇宙軍省に分かれている。一方、軍令機構については参謀本部に四軍の作戦・指揮が一本化されている。四軍の軍令機構統一はジャブロー建設時に併せて行われたとされており、そのために統合参謀本部とも呼称される。また作戦本部についても言及されるが、これは参謀本部内部にある作戦室を指す。 なお軍の諜報機関として情報部があり、主な人物にアリス・ミラーやデン・バザークなどがいるが上級組織の帰属も含めて詳しいことは不明。 連邦軍総司令部 「総司令部」は他に「司令部」「総本部」「本部」「ジャブロー」とさまざまな名称があるが、どれも明確な組織ではなく基本的に参謀本部のことを指している。これは連邦政府の統治能力減退や軍政組織が分割されているため、統一した組織を有する参謀本部が総司令部と同義に受け止められたためである。 一年戦争開戦前は高度なネットワークで人員管理、物資の調達、それらを分配する兵站に至るまで全てを総司令部で牛耳っていたが、ジオン軍によるミノフスキー粒子とMSによる戦略が実行される事で崩壊した。 一年戦争当時、連邦軍総司令部は前述の理由で参謀本部がある南米のジャブローにあった。0083年11月の『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の段階でもジャブローに存在したが、0087年のグリプス戦役初期にはすでに移転しており、ジャブローはエゥーゴによる襲撃を受けた直後にティターンズの仕掛けた核により自爆。それ以降、劇場版『逆襲のシャア』でチベットのラサから移転しているというセリフが存在しているだけで、総司令部がどこに置かれたのかは不明である。 なおレビル大将については連邦軍総司令官とされているが、これは地球や宇宙における実戦部隊の総司令官である。テレビ版第23話では、参謀本部の決定に従ってレビルが行動している描写がある。彼が地球・宇宙の双方において大作戦の実戦部隊を率いた点について、参考資料は彼の「ジオンに兵なし」演説によって形成された英雄像の重視、連邦軍の人材払底を理由として挙げている。『THE ORIGIN』アニメ版は連邦軍の制服組トップを統合参謀本部議長としており、一年戦争前の段階でゴップがその職に就いていた。
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