組織・官職
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高麗 納貨府 宮廷の財物を管理する官庁。 障繕府 皇宮修理や器物製作を担当する官庁。 南廂壇 国の公役を管理する官庁。 後高句麗 クンイェは遷都の前にも官府を制定していたが、それは臨時的機構であった。本格的な国家体制の整備は、松嶽への遷都以降に行われた。 広評省 豪族の議決機構として国政の最高官府。長は“匡治奈”。のちに“侍中”とも呼ばれる。 兵部 軍事関係の行政を担当する。長は“兵部令”。 大龍部 戸口、租税、公納を担当する。長は“大龍部令”。 寿春部 国の大小事と各種儀式を担当する。長は“寿春部令”。 奉賓部 外交を担当する。長は“奉賓部令”。 義刑台 法律・訴訟・刑罰関連を担当する官庁。長は“義刑台令”。 納貨部 宮殿の中の財物を管理する。長は“納貨部令”。 内奉省 内務や人事を担当する。長は“内奉省令”。 禁書省 国の図書や文書を預かる官庁。長は“禁書省令”。 内軍 王の周辺を護衛する親衛隊。職務はそれだけではなく、豪族や民衆の監視も行う。長は“内軍将軍”。 水壇 水上運輸を預かる官庁。 東宮記室 太子の教育と補佐をする官職。 後百済 後百済の官職は14等級に分かれていた。これはあくまでも、戦を行うための職級である。なお、文献に残るものはない。学会で記録を検討し、推測したものである。 伊飡 官職の第1等級で、現在の国務総理級官職にあたる。 波珍飡 官職の第2等級で、現在の副総理級官職にあたる。 阿飡 官職の第3等級。 一吉飡 官職の第4等級。 道具 チャン・ボゴの宝剣 新羅の英雄チャン・ボゴが信頼する3人の部下に贈ったとされる短剣。 書物 トソン秘記(道詵秘記) 僧侶トソンが著した書物。早くから、その存在は知られており、クンイェとチョンガンが彼の元を訪れた際、チョンガンが書物の存在についてトソン本人に尋ねている。その後、トソンらが松嶽を訪れてワン・ゴンに手渡した。トソンはワン・ゴンと共に世達寺に入り、トソン秘記を読めるように指導した。 高麗使節要では、太祖が17歳になったときトソンが現れ“そなたは百六の運勢 末世の民はそなたを待つ 軍師を携え陣を備えれば 必要な地理を天時を読む法山川を敬い精通する法 補佐する道理を教えてくれた”と記されている。 多くの関心と話題を集め、千年の間、伝えられてきた秘伝書。風水とそれにまつわる人の運命を記しているらしい。序説には“最もよいすべは世間から逃れること それが駄目なら悪い場を避けること 崑崙山の砂漠の南方から東に伸びて 医巫閭山が生まれ遼東の地が開かれた その先に高い山がそびえ立つ その名は白頭山 山の精気が北に満ちて2つの川をなし 南方に抜けては白頭山脈を築いた 我が大地の地勢は3面が海に挟まれ 北方は遼東に続く 山が多く平地は少ない 人は穏やかで用心深く気が小さい 大地は三千里に長く伸び 東西は千里に満たぬ 南北に細長く山と大地を抱えている 山河の様相のごとく人情も様々で 地域によって異なるゆえそれを理解しろ”と書かれている。
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