細川紙とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 工芸 > 和紙 > 細川紙の意味・解説 

細川紙

名称: 細川紙
ふりがな ほそかわし
芸能工芸区分 工芸技術
種別 手漉和紙(てすきわし)
認定区分 保持団体認定
指定年月日 1978.04.26(昭和53.04.26)
解除年月日
指定要件 一 原料は、こうぞのみであること。
二 伝統的な製法製紙用具によること。
 1白皮作業行い煮熟には草木灰又はソーダ灰使用すること。
 2薬品漂白行わず填料紙料添加しないこと。
 3叩解は、手打ち又はこれに準じた方法で行うこと。
 4抄造は、「ねり」にとろろあおい用い竹簀による流漉きであること。
 5板干し又は鉄板による乾燥であること。
三 伝統的な細川紙の色沢地合等の特質保持すること。
備考
解説文: 奈良時代平安時代武蔵国製紙が行われ、紙が納められていたが、中世における状況については史料絶える。小川【おがわ】を中心とした比企【ひき】・秩父【ちちぶ】・男衾【おぶすま】三郡が和紙一大産地発展するのは、江戸時代江戸経済中心地として飛躍してからのことである。各種の紙が漉かれたが代表的な紙は細川紙であった
 細川紙は、和歌山高野山麓の紙漉き場 細川村で漉かれた細川奉書ほそかわほうしよ】を、江戸手近な武州漉いたものが民業として大い発達したのであるその後本場の細川紙は衰退し武州の細川紙が盛況となり、名声を博めた。和紙乾燥適した天日十分に照ると、高級で高価な和紙でき上がるという意味から生まれたぴっかり千両」の言葉が、当地から広まったといわれる
 明治時代においても小川町東秩父村漉いた和紙代表的なものは細川紙であったが、その用途土地台帳大福帳記録用紙封紙鯉幟渋紙、綿包紙など強靱性が特に求められるものに広く用いられていたが、次第需要減少し、現在は和本用紙文庫【ぶんこ】用紙たとう紙)等に使用される
 細川紙は、紙の地合しまって紙面にけばだちが生じにくく、きわめて強靱楮紙こうぞがみ】で、紙色や紙肌にも楮紙特色がよく発揮され剛直雅味富んだ味わいを持つ。
工芸技術のほかの用語一覧
手漉和紙(てすきわし):  本美濃紙  石州半紙  細川紙
染織:  久留米絣  久米島紬  伊勢型紙  喜如嘉の芭蕉布




細川紙と同じ種類の言葉

このページでは「国指定文化財等データベース」から細川紙を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から細川紙を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から細川紙を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「細川紙」の関連用語

細川紙のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



細川紙のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
文化庁文化庁
Copyright (c) 1997-2024 The Agency for Cultural Affairs, All Rights Reserved.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS