純喫茶あすら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:06 UTC 版)
第3巻でシャミ子がアルバイトをすることになった喫茶店。物語開始から10年前、失踪直前の千代田桜から斡旋を受ける形で店を立ち上げており、桜の足取りを追う手がかりとして杏里から紹介される。第5巻では相次いだトラブルにより元の店を追い出され、シャミ子らが住むアパート「ばんだ荘」の1階に移転してくる。 白澤(しろさわ) 声 - 松山鷹志 純喫茶あすらのオーナー。中国大陸にルーツを持つ、白澤(はくたく)と呼ばれる幻獣=動物系まぞくの一種。見た目は(伝説上の白澤とは程遠い)獏の姿だが、流暢に日本語を話す。バク宙に失敗して怪我を負い、店の経営に苦しんでいたところ、桜の情報を求めてやってきたシャミ子に出会い、土下座やリコの料理を駆使してシャミ子をバイトとして働かせることに成功する。 腰掛ける場所のない人に居場所を提供したいという動機で始めた喫茶店の経営を生きがいだと考えているが、その心境に至った経緯については苦い思い出があるとされる。 原作第3巻第36話では、彼が「たまさくらちゃん」をデザインした生みの親であることが明かされた。 リコ 声 - 伊藤彩沙 純喫茶あすらのウェイトレス兼シェフ。おっとりとしたマイペースな性格で、京都訛りの混じった関西弁で話す。幻術を使う狐狸精のまぞくで、普段は狐の耳としっぽが生えた女性の姿をしているが、本来の姿は狐。 料理が得意であり、彼女の作る料理には謎の中毒性がある。そのせいか、彼女が働く喫茶店には客足が絶えないが、食べ過ぎると副作用で一時的な健忘の症状が出てしまう。 この町に来たのは物語開始から10年前のクリスマスで、失踪直前の桜に連れられてきてあすらの店員となった経緯を持つ。それ以前は紅玉の祖父の定食屋で働いていた。 場の空気を読まず、善意の悪戯で他人に迷惑をかけて何ら悪びれないため、しばしば白澤を困らせている。リコ自身は自分のことを白澤の恋人だと思っているが、第5巻第63話で誤解が明らかになるまで好意は全く通じておらず、白澤からは異性として見られていなかった。過去には幾度も魔法少女と揉め事を起こして戦ったという過去を持ち、原作第5巻61話で紅玉が白澤に危害を加えた際には憎悪を剥き出しにして暴走しかけるなど、激しい一面も見せている。 朱 紅玉(しゅ ホンユー) 原作第5巻60話から登場。リコを仇としてつけ狙う魔法少女。18歳。リコがこの町に来る以前に身を寄せていた中華料理店の娘で、ナビゲーターのジキエルに唆され、リコに対して嫉妬と逆恨みを抱いていた。あすらの移転時に「すぎこしの結界」の移動を忘れていたことにより、リコを10年ぶりに捕捉し「カチコミ」に来た。祖父がリコに洗脳されたと思っており、それを解くためにリコを封印しようとするも、誤って白澤を封印してしまう。後にシャミ子に説得されて和解し、洗脳は誤解であったと認め、リコからの謝罪と持ち逃げされた誕生日プレゼントである中華鍋が返却されたことで白澤の封印を解き、魔法少女を引退してあすらに身を寄せる。
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