第2次規格とは? わかりやすく解説

第2次規格

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 14:42 UTC 版)

JIS X 0208」の記事における「第2次規格」の解説

第2次規格は、1983年9月1日第1次規格改正したJIS C 6226-1983 情報交換漢字符号系 (Code of Japanese graphic character set for information interchange) である。83JISとも呼ばれる工業技術院委託を受け、日本情報処理開発協会漢字符号JIS委員会原案作成した委員長元岡であった。 第2次規格の原案は、常用漢字表公布人名用漢字別表施行郵政省による日本語テレテックス標準化検討などをふまえ、JIS C 6234-1983 ドットプリンタ用24ドット字形現在のJIS X 9052)の原案作成歩調合わせて、つぎの変更おこなわれた特殊文字の追加 特殊文字39文字追加された。39文字には、日本科学技術情報センターからの提案JIS Z 8201-1981(数学記号)、JIS Z 8202-1982(量記号単位記号及び化学記号)などから、合成によって表現できないとされたものが選ばれた。 罫線素片の新設 32文字からなる罫線素片追加された。 異体字の区点位置の入れかえ 互いに異体字の関係にある第1水準漢字および第2水準漢字22組について、区点位置入れかえられた。たとえば、第1次規格では第1水準である3659点の「壺」は、第2次規格では第2水準である5268点に移され、もと5268であった「壷」が3659点に移された。 第2水準漢字の追加 第1水準漢字3文字および第2水準漢字1文字は、空き領域であった84区に第2水準漢字として新たな区点位置与えられた。もとの区点位置には、それぞれの漢字異体字収容された。例えば、第1次規格含まれていなかった「尭」を第1水準収録するために、2238点の「堯」が841点移動され2238点に「尭」が収容された。 字形の変更300文字漢字字形変更された。野村 (1984) によれば字形変更されたのは区点位置間での入れ替え含めて294文字である。芝野 (1997a) および第4次規格規格票解説によれば字形変更されたのは300文字である。 約300文字字形の変更のうちには、第1次規格字体いわゆる康熙字典体であったものを、異体字とりわけ略字拡張新字体)に変更したものがあった。例えば、字形大きく変わったためによく批判材料にされたのが、18区10点の「」および3834点の「涜」である。 いわゆる康熙字典体からその異体字への変更としては、もっと小さなものが多かった例えば、2584点の「」である。第1次規格字体康熙字典体でなかったものを、いわゆる康熙字典体変更したものもあった。例えば、8049点の「靠」である。 これらは、第1次規格設計意図明らかにするために第4次規格示され包摂規準によって包摂される範囲内となった。例に挙げた」および「靠」についての変更前後字体差は、部分字体「告」についての包摂規準連番42) の範囲内である。 字形の変更基準は第1水準漢字と第2水準漢字違ったものになっている具体的に言えば略字化は第1水準漢字のほうが第2水準漢字よりも進んでおり、第1水準漢字の「溌」や「醗」は略字化されているが第2水準漢字の「撥」は略字化されていないといった違いがある。前述の「」と「靠」についても「」は第1水準漢字、「靠」は第2水準漢字といった違いがある。もっとも、第2水準漢字でも字形変更されたものもあり、「戸」を含む文字や「冬」を含む文字などは第1水準漢字、第2水準漢字違いなく変更されている。 しかしながら先に挙げた」、「涜」など29区点位置については、第4次規格では、第1次規格設計意図矛盾するものとされた。これらは、第4次規格において「過去の規格との互換性を維持するための包摂規準」を適用する区点位置になっているJIS分類記号「X」の情報部門新設されたのにともなって、第2次規格は、1987年3月1日JIS X 0208-1983に移行した

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