第2次成田デモ事件とは? わかりやすく解説

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第2次成田デモ事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:01 UTC 版)

成田デモ事件」の記事における「第2次成田デモ事件」の解説

1968年3月10日空港反対同盟全国反戦青年委員会共催成田市グランドで「空港粉砕ベトナム反戦決起集会」を再び開催総勢4500人が集結する。 警察側では2月26日集会大きな被害出したことから「違反行為者は断固として検挙する」と方針出され歴戦警視庁機動隊を含む4700人の大警備陣を動員する準備整えた。さらに3月7日には地域住民対し警備に関する説明会実施するともに広報車巡回させた。これに対して学生側賛同呼び掛けビラ撒いて抵抗こうした事前情報から集会当日には群衆溢れたが、多く見物目的であり学生らの抗議運動協力するものではなかった。反対運動支援する日本社会党集会指示して淡谷悠蔵伊藤茂国会議員を含む「不当弾圧監視団」を、空港建設推進する自由民主党相川勝六団長とする「治安監視議員団」をそれぞれ派遣した集会後、機動隊墓地隠していた凶器等で武装したデモ隊大規模衝突起こす機動隊ガス弾でもデモ隊止められなかったが、3台の放水車から催涙剤入り一斉に放出することで漸く沈静化させる。 衝突後に反対派解散集会開いていたところ、機動隊5000人が違法集会として規制開始機動隊反対派対しガス弾撃ち込んだうえで突入規制開始までに学生野次馬らに対し拡声器による警告複数行われた)。ガス弾野次馬弁当や酒を持ち込んで見物来ていたもの大勢いた)がいる場所にまで多数飛んで来るほど撃ち込まれ、風が止んで催涙ガス滞留し会場大混乱となる。徹底した規制により空港反対派150人以上の逮捕者1000人以上の負傷者を出す。機動隊負傷者453人。沈静化後に成田警察署長が機動隊一個大隊引き連れて市街行進し鎮圧アピール。 この騒動市役所庁舎窓ガラス破損したほか、学生野次馬によって店や住居荒らされ周辺住民らからは怒りの声が上がった一方、旧成田町地区区長らは「公団を他の適当な所へ移転されたい」との要望書を出す。また、交通混乱来したこの日の警察厳重な検問に対して批判の声上がったほか、社会党木原実らは「警察側実力行使は完全に警察権行使行き過ぎ」などとして千葉県警警備本部長の免職要求を出す意向を示す。今井栄空港公団総裁は「反対派農民とも会って説得したい」「新空港ベトナム結び付ける全学連論法根拠がなく成田市民に迷惑をかけているのは残念」とコメント。 なお、佐藤首相は「成田空港統一反対派と三派学生デモ警官隊もこれに備へ、昨日王子病院反対デモに続いで〔ママ〕の多数逮捕者を見る。学生のこの暴挙なんとしてもおさめなくてはならない逮捕対抗する以外に手はない」と日記綴っている。 また、この集会附随してTBS成田事件発生し過激派手を貸したとなった東京放送TBS)は、政権与党などから激しく糾弾された。

※この「第2次成田デモ事件」の解説は、「成田デモ事件」の解説の一部です。
「第2次成田デモ事件」を含む「成田デモ事件」の記事については、「成田デモ事件」の概要を参照ください。

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