第2次廃車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 18:13 UTC 版)
本系列は、淀屋橋延伸開業時に製造された1900系(新)でも2006年の段階で車齢42年から43年、1929Fに組み込まれた1810系第1次車の残存する最後の1両である1991に至っては車齢50年で、いずれも準張殻構造の実用化前後に設計された軽量車体を備える鉄道車両としては異例の長寿命となっていた。車齢30年前後の時期に実施された冷房化工事の際に車体の手直しと構体の補強を実施されて大幅な延命措置が図られていたとはいえ、日本国内の他社を見渡してみても本系列と同世代の初期高性能車で現役、それも直通特急のような高速運転を実施する優等列車運用に充当され続けるものはこの時点で他には残っておらず、同型車の大量廃車で故障時に必要となる予備機器の確保は可能となったものの、その将来については予断を許さない状況にあった。 このため、2002年以来となる10000系の投入を2006年3月から5月にかけて再び行うとともに、車両運用の見直しを行うことにより、1919Fと中扉が両開きの旧両運転台車を編成中に含む1929Fの2編成を除く5編成25両が廃車されることとなった。同年3月30日から順次淘汰が始まり、5月18日の1917Fを最後に対象全編成が定期運用から外された。その対象編成には特製のヘッドマークとステッカーが掲出されていた。
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