第15週 - 第17週(2016年11月 - 2017年3月)
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「おかえりモネ」の記事における「第15週 - 第17週(2016年11月 - 2017年3月)」の解説
やがて、静岡出張のついでに汐見湯を訪れた未知に、菅波に会ってみたいと言われた百音は、翌週末に会う約束を取り付ける。その頃気仙沼では、震災で行方不明となっている美波の母・横山フミエが訪れ、自分の老いへの心配などのため、美波の死亡届を提出するよう新次に哀願する。新次は自分が美波の死を決めることになるのかと苦悩し、再び酒に溺れて暴れる。築地市場見学のついでに汐見湯を訪ねていた亮は、警察からの電話でその騒動を知り、帰りの漁船に戻らず行方をくらましてしまう。誰からの電話にも出なかった亮は、百音からの電話には応答し、「もう全部やめたい」「モネしか言える相手いない」と話す。亮に片思いする未知は、彼が自分ではなく百音に本音を漏らすのを聞いたことを発端に、以前から抱えていた百音への複雑な心境や自身の苦悩を、亮を主語にして百音にぶつける。 翌朝、百音は亮を連れ戻しに向かう。その後、菅波がデートを約束していた百音を迎えに汐見湯を訪ねるが、未知は菅波に「姉は通じ合っている幼馴染のもとに向かった」と言い、明日美に窘められる。菅波はWE社の依頼で、資料を渡すためにWE社を訪ねる。野坂、内田、神野との雑談の中で百音との関係や震災の話になり、内田の「誰にでも何かしらの痛みはある」という言葉を受け、菅波は医療に通じるものがあるとし、「身体の痛みも心の痛みも、本人にしかわからない」と語る。 汐見湯では百音と亮が戻り、仙台から三生、悠人も駆けつける。それぞれの震災への思いを語る中、今の境遇に諦めを見せる亮に、三生は諦める必要はない、もう普通に笑おう、と訴える。その後、コインランドリーで百音と2人になった亮は、前日の電話に触れ、「わかってんでしょ」と彼女の腕を掴んで引き寄せる。「(亮のことを)かわいそうとか絶対に思いたくない」と拒まれても「それでもいい」と迫るが、百音は「これで救われる?」と突き放す。そのやりとりを裏で聞いていた未知は、百音に「正しいけど冷たい」と言い、今後、自分が亮のそばに居続ける決心を告げる。 やがて亮は未知らとともに汐見湯を後にする。一方、気仙沼では新次が、「これ(死亡届)に判を捺したら、亮も楽になるし美波も喜ぶのかな」と語り、亮が戻ったらちゃんと話をすることを耕治と亜哉子に伝える。 翌日、菅波が百音を訪ね、東京を離れて登米での地域医療に専念したいことを伝える。百音は、菅波の手を触って、前日に自分に縋ってきた亮を拒んだにもかかわらず、菅波と離れるのは嫌だと思ってしまっていると、菅波に縋っている自身のアンビバレンスを語る。触れていた手を引こうとした百音を抱き寄せた菅波は、百音が抱える痛みは自分にはわからない、けれどわかりたいと思う、と告げる。 心が通じ合った2人だが、菅波が東京を去る直前の2017年3月、菅波の多忙で会えない日々が続く。一方、Jテレでは気象キャスターを務める神野のコーナーで視聴率が落ち、改善を求められる。朝岡の提案で同じチームの内田もキャスターに起用され、しかも内田の方が数字が取れている事実に神野はさらに落ち込む。汐見湯で「ハッピーに生きてきた自分には何もない」と言い、百音に「傷ついた経験がある人は強い」と言う神野の言葉を聞いた大家の井上菜津が、「それはダメよ」と話し始める。かつて、性格に合わない無理がたたって心身に支障をきたし、外に出ることができなくなった幼馴染の宇田川のことを念頭に、人は傷つく必要はないこと、それでも何らかの事情で目の前にいない人を思い出してほしいことを語る。その後、神野は悪天候に落胆する視聴者の姿を想像し、語りかけるように伝えるようになる。 やがて菅波の引っ越しが迫った日、百音は一人で菅波の部屋の片づけをしながら、地元に戻って仕事をすることを考えていると電話で菅波に話し始める。それを聞いた菅波が15分だけ会おうと提案し、川沿いのテラスで落ち合う。ようやく会えた菅波に、百音はずっと会いたかった思いを吐き出し、預かっていた合鍵を投げ返す。それを片手でキャッチした菅波は、今後、百音の投げるものなら全部取る、と誓う。以後、ふたりは遠距離恋愛を続ける。
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