空母化構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 11:03 UTC 版)
「かが」は、2021年度末から5年に一度の大規模な定期検査に入るのを機に、F-35B戦闘機の搭載に向けて大規模な改修を行う予定となっていたが、艦内の区画や搭乗員の待機区画の整備については、アメリカ軍の協力による検証実験や試験を実施し、実運用する際の人やモノの動き、動線を詳細に検討したうえで、改修内容を確定することが妥当であることがわかったという。このため、艦内区画の整備などについては、2021年度の定期検査に合わせてではなく、2026年度末からの定期検査に合わせて実施する予定となった。 また、F-35Bを安全に運用するために、艦首形状を四角形に変更する改修工事が行われる予定となっている。カタパルト(射出機)や「スキージャンプ台」と呼ばれる傾斜滑走路の設置の予定はない。 防衛省は2021年8月31日、令和4年度防衛予算編成に向け、「いずも」と「かが」にF-35Bを搭載できるよう、いずも型護衛艦改修費として67億円を概算要求した。内訳は「いずも」の着艦誘導装置を先行取得するための費用が36億円、米軍からの技術支援経費が12億円、「かが」の航空管制室の視認性を高めるための工事経費が13億円などとなっている。この着艦誘導装置としては、米海軍と米レイセオン社が共同開発した「ジェイパルス(JPALS:Joint Precision Approach and Landing System)」が予定されている。JPALSはGPS衛星信号と慣性航法システム(INS)を使って、F-35Bやオスプレイといった軍用機を自動的に安全かつ正確に着艦誘導する全天候型のシステムである。防衛省は令和4年度予算では「いずも」の分のみのJPALSを取得し、「かが」の分は後年度に取得する方針である。 岸田文雄内閣は2021年12月24日、令和4年度防衛予算編成で「いずも」と「かが」にF-35Bを搭載できるようにする改修費として61億円を計上し、閣議決定した。内訳は「いずも」の着艦誘導装置を先行取得するための費用が36億円、アメリカ軍からの技術支援経費が12億円、「かが」の航空管制室の視認性を高めるための工事経費が13億円となり、いずれも2021年8月公表の概算要求額が満額認められた。
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空母化構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 15:26 UTC 版)
「海上自衛隊の航空母艦建造構想」も参照 「いずも」にF-35Bを搭載できるよう、2020年度防衛予算に甲板などの改修費31億円が初めて計上された。 また、「いずも」に搭載予定のF35Bを42機アメリカから購入することを決めた。 「いずも」の改修は、まず2020年度分としてF-35Bの発着艦を可能にするための甲板の耐熱強化や電源設備の設置などの改修が行われ、2021年6月25日に横須賀へと帰還した。甲板にはアメリカ海軍の規定に準拠したF-35B離着陸用の黄色のセンターラインが引かれるなど、外見の変化が見られた。 その他、F-35Bを安全に運用するための艦首形状を四角形に変更する改修工事や、艦内区画の整備などは、2024年度末から始まる2度目の改修で実施される予定になっている。カタパルト(射出機)や「スキージャンプ台」と呼ばれる傾斜滑走路の設置の予定はない。 防衛省は2021年8月31日、令和4年度防衛予算編成に向け、「いずも」と「かが」にF-35Bを搭載できるよう、いずも型護衛艦改修費として67億円を概算要求した。内訳は「いずも」の着艦誘導装置を先行取得するための費用が36億円、アメリカ軍からの技術支援経費が12億円、「かが」の航空管制室の視認性を高めるための工事経費が13億円などとなっている。アメリカ海軍とレイセオン社が共同開発した全天候型着艦誘導システム「ジェイパルス(JPALS:Joint Precision Approach and Landing System)」の搭載が予定されている。なお、令和4年度予算においては「いずも」の分に限られ計上されている。 アメリカ海兵隊総司令官デビッド・バーガー海兵隊大将は2021年9月1日、アメリカ海兵隊のF-35Bステルス戦闘機が今年11月までに「いずも」で発着艦試験を実施することを明らかにした。バーガー総司令官は、アメリカのシンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)とアメリカ海軍協会(USNI)が主催するオンライン対話で述べた。 防衛省は2021年10月5日、アメリカ海兵隊岩国航空基地に属するF-35Bステルス戦闘機2機が3日に護衛艦「いずも」で発着艦試験を実施したと発表した。実施海域は四国沖で、海上自衛隊の艦艇にF-35Bが発着艦するのは初めてであり、固定翼機の発着艦も初となる。 岸田文雄内閣は2021年12月24日、令和4年度防衛予算編成で「いずも」と「かが」にF-35Bを搭載できるようにする改修費として61億円を計上し、閣議決定した。内訳は「いずも」の着艦誘導装置を先行取得するための費用が36億円、アメリカ軍からの技術支援経費が12億円、「かが」の航空管制室の視認性を高めるための工事経費が13億円となり、いずれも2021年8月公表の概算要求額が満額認められた。
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