稲葉小僧を扱った創作物とは? わかりやすく解説

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稲葉小僧を扱った創作物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 00:42 UTC 版)

稲葉小僧」の記事における「稲葉小僧を扱った創作物」の解説

稲葉小僧不忍池飛び込み逃走したエピソードは、寛政元年1789年)、葺屋町の歌舞伎座・市村座春芝居にて、『荏柄天神利生鑑』(えがらてんじんりしょうかがみ)に取り入れられた。お染の兄の悪党が、縛られ連行されていたところ、縄を抜けて池の中に飛び込むと、やがてお染花道切幕より出てくるという早変わり市川門之助演じて大当たり取った馬琴もそれを観に5日通った記している。 『近世実録全書』に収録された『稲葉小僧』という物語は、稲葉小僧田舎小僧2人エピソード織り交ぜて作られている。天明年間舞台に、武州足立郡新井戸村(あらゐどむら)の百姓稲葉市右衛門の子新助23歳と、同村出身百姓野宮宇八の次女深雪野(みゆきの)、本名お雪16歳2人男女主人公としている。同じ生まれた2人は情を交わすようになったが、親に知られお雪江戸奉公出され新助その後追って江戸出て住み込み奉公始める。物語冒頭吉原売られ遊女になったお雪こと深雪野と新助遊女屋茗荷屋で再会したころから始まる。 奉公先や遊女屋身請け先など行く先々2人悪事を働くが、大宮古鉄買(ふるかねかいおさらば惣七元に身を寄せた際、惣七誘われて行った賭場新助目明しの手先に正体見破られ捕り方追われることとなる。新助は何とか逃げ延びるが、惣七の家にいたお雪捕まってしまう。無一文になった新助単身江戸へ戻り武家屋敷寺院商家盗み働き、それが稲葉小僧仕業だという噂が広まる。新助捕まったのは天明5年9月16日のことで、一橋家の屋敷忍び込もうとしたところを見回り足軽発見され、翌17日南町奉行山村信濃守良旺に引き渡された。安永6年12月6日から捕まるまでの9年間に、御三家御三卿の他、24大名屋敷から、328品の物を盗み売り捌いて得た金額は140両余、銭7貫文供述同年10月22日老中松平周防守指図で、武州無宿綽名稲葉小僧入墨新助33歳獄門となったお雪身請けされ桐生富豪・絹問屋世良田与兵衛殺した罪で小塚原で磔にされた。新助処刑され翌年11月のことであった。 なお、作中での新助は、吉原騒動巻き込まれた際に稲葉家の紋である亀甲形に三の字の紋付着た武士の格好をしており、会所にいた町奉行所役人に「拙者儀は堂前辺に潜居する、稲葉幸蔵(いなばこうぞう)」と名乗っている。『鼠小僧実記』は稲葉小僧鼠小僧逸話合併して拵え上げたもので、この「稲葉幸蔵」の名も使われていると書いている。 他には山本周五郎の『栄花物語』にも登場するが、作中では「田舎小僧」を名乗っていたがそれが訛って稲葉小僧」と呼ばれることもあったとしている。 TVドラマでは、1971年1972年NHK総合放送された「天下御免」のメインキャラクター一人主人公平賀源内仲間)として義賊稲葉小僧」が登場し秋野太作当時津坂匡章)が演じている。

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