移民数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/09 22:58 UTC 版)
「カリフォルニア・トレイル」の記事における「移民数」の解説
カリフォルニア、オレゴン、モルモン各トレイルを通った移民の推計値年オレゴンカリフォルニアモルモン合計1834-39 20 - - 20 1840 13 - - 13 1841 24 34 - 58 1842 125 - - 125 1843 875 38 - 913 1844 1,475 53 - 1,528 1845 2,500 260 - 2,760 1846 1,200 1,500 - 2,700 1847 4,000 450 2,200 6,650 1848 1,300 400 2,400 4,100 1848年までの小計 11,512 2,735 4,600 18,847 1849 450 25,000 1,500 26,950 1850 6,000 44,000 2,500 52,500 1851 3,600 1,100 1,500 6,200 1852 10,000 50,000 10,000 70,000 1853 7,500 20,000 8,000 35,500 1854 6,000 12,000 3,200 21,200 1855 500 1,500 4,700 6,700 1856 1,000 8,000 2,400 11,400 1857 1,500 4,000 1,300 6,800 1858 1,500 6,000 150 7,650 1859 2,000 17,000 1,400 20,400 1860 1,500 9,000 1,600 12,100 累計 53,000 200,300 43,000 296,300 1834-60累計 オレゴン カリフォルニア モルモン 合計 1861 - - 3,148 5,000 1862 - - 5,244 5,000 1863 - - 4,760 10,000 1864 - - 2,626 10,000 1865 - - 690 20,000 1866 - - 3,299 25,000 1867 - - 700 25,000 1868 - - 4,285 25,000 Total 80,000 250,000 70,000 400,000 1834-67 オレゴン カリフォルニア モルモン 合計 トレイル初期の統計は1849年ころから1855年までワイオミング州ララミー砦に駐屯するアメリカ陸軍によって記録されたものがある。しかし、これら初期統計記録の原本はどれも見つかっていない。陸軍は遺失するか破棄してしまった。これらの記録については幾つかの日誌と幾つかの日誌に記録された陸軍記録の手書き写しが一部あるだけである。カリフォルニアへの移民は1849年のゴールドラッシュによってかなり増加した。金発見の後、1860年まではカリフォルニアがトレイルを通る移民の目的地であり続け、この間におよそ20万人が動いた。 1860年以降は、南北戦争がトレイルにかなりの障害になったので、かなり分かりにくくなった。1861年から1863年にトレイルを進んだ人々の多くは、北部でも南部でも戦争とその徴兵から逃げ出していた。トレイルの歴史家メリル・J・マッツは、上に掲げる表の合計欄にある1861年から1867年の移民数を推計した。しかし、これらの推計値は例外的125,000人に過ぎず、1870年の国勢調査では20万人以上の人口がカリフォルニア、オレゴン、モルモン、ボーズマンの各トレイルやその枝道の恩恵に与った州全ての増加分なので、低すぎる可能性がある(当時パナマを越える優れた海と鉄道の経路があったカリフォルニア州の人口増の大半は無視している)。1860年以降のモルモン移民の記録はソルトレイクシティの新聞や他の証言でかなり良く分かっており、1847年から1868年までに到着した移民の大半の名前を挙げることもできる。コロラド、オレゴン、アイダホ、ネバダおよびモンタナでの金と銀の発見でもこのトレイルを使った移民の数を増やしたが、当初の利用者とは異なる方向へ向かった。 時間の経過による移民数を見ることは重要だが、31の州でもっと多くの人々が故郷に留まる道を選んだ。1840年から1860年の間、アメリカ合衆国の人口は1,400万人増加し、わずか30万人だけが西への旅を選んだ。1860年から1870年の間、アメリカ合衆国の人口は700万人増加し、このうち西部州での増分は約35万人だった。多くの者は旅の費用、労力および危険性で怯んだ。幾つかの史料では、移民の3ないし10%は西部への途次で亡くなったと推計されている。
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