私立在外教育施設
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日本の学校法人が海外に作った文部科学大臣認定の学校。「日本の私立校の海外分校」という形態を取っている。 幼稚園から中学校までは保護者の都合で滞在している地元の園児・児童・生徒であるが、高等学校はその他に第三国から入学する生徒や、日本から留学生として入学する生徒の割合が非常に大きい。これは日本人学校に高等学校がなく、日本語で高校の教育を受けるには、中学卒業後に居住国を出て日本帰国または他国の私立海外分校に進学せねばならないためである。その需要を見込んで高等学校のみを設置する学校法人が多い。海外分校を選ぶ要因の一つは、エスカレーター式に日本の大学まで進めるという点である。一方、日本国内からの留学生にとっての利点は、エスカレーター式であることと、高校を休学せずに長期留学できる点である。卒業後は日本の本校に進学する生徒が多い。2013年9月の時点で6か国に9校存在する。 しかし、オーストラリアにあるサウス・クィーンズランド・アカデミー(学校法人平山学園)は生徒募集をしていないので、実質8校である。かつては多くの学校が存在したが、バブル景気崩壊後、日本企業の海外駐在員数減少や少子化、寄付金の減額などが原因で生徒の確保が困難となり、すでに閉校した学校も多い。 在外教育施設の高等学校を卒業する場合、高等学校等コードは一律「55000A」となる。 生徒を募集している私立在学教育施設(2013年9月現在)〇は募集生徒数が不明。 学校名所在地設置・運営幼小中高入学資格早稲田渋谷シンガポール校 シンガポール クレメンティ地区 学校法人渋谷教育学園が設置。学校法人早稲田大学の系属校 X X X 90名 シンガポール国籍以外なら国籍不問 慶應義塾ニューヨーク学院 米国 ニューヨーク州 慶應義塾 X X 9年生60名 10年生60名 特になし 西大和学園 カリフォルニア校(英語版) 米国 カリフォルニア州 学校法人西大和学園 16名 20名 20名 X 特になし 立教英国学院 イギリス ウェスト・サセックス州 学校法人立教英国学院 X 〇小5、小6のみ 〇 20名 特になし 帝京ロンドン学園 イギリス バッキンガムシャー州 帝京大学グループ X X X 50名 特になし スイス公文学園高等部 スイス ヴォー州 学校法人公文学園 X X X 60名 特になし。全寮制なので通学は不可 如水館バンコク タイ バンコク 学校法人山中学園 X X X 〇 特になし かつて存在した私立在外教育施設 ブレーメン国際日本学園 <1999年9月閉校> (ドイツ) 駿台アイルランド国際学校(英語版) <2003年3月閉校> (アイルランド) 英国暁星国際学園 <2003年3月閉校> (イギリス) 英国四天王寺学園(英語版) <1999年3月閉校> (イギリス) 東海大学付属デンマーク校 <2008年3月閉校> (デンマーク) アルザス成城学園 中等部 <2003年3月閉校>・高等部<2005年3月閉校> (フランス) フランス甲南学園トゥレーヌ <2013年3月閉校>(フランス) テネシー明治学院高等部 <2007年3月休校> (アメリカ) カフジ明星小学校 <2005年3月休校> (サウジアラビア) ドイツ桐蔭学園<2012年3月閉校>(ドイツ) サウスクイーンズランドアカデミー(英語版)<2013年3月閉校>(オーストラリア) 聖学院アトランタ国際学校 <2018年休校> (アメリカ) 立教 帝京 公文 駿台 暁星 東海 成城 甲南 桐蔭 四天王寺 早稲田渋谷 如水館 慶應義塾 西大和 聖学院アトランタ テネシー明治 サウスクイーンズランドアカデミー 私立在外教育施設 (灰色 = 閉校)
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