磁鉄鉱とは? わかりやすく解説

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じ‐てっこう〔‐テツクワウ〕【磁鉄鉱】


磁鉄鉱(Magnetite)

磁鉄鉱
Parachinaor,Pakistan
FeFe2O4 画像の幅約3cm

成長線見え面白い磁鉄鉱の標本です。
黄色く見える「かんらん石」と磁鉄鉱の美しい組合わせです。

磁鉄鉱(Magnetite)

磁鉄鉱
岡山県川上郡備中町志藤用瀬 山宝鉱山
FeFe2O4 標本の幅約5cm

艶のある正八面体結晶美しい国産の磁鉄鉱です。

磁鉄鉱(Magnetite)

磁鉄鉱 磁鉄鉱
長野県南佐久郡南相木村栗生鉱山
Fe2+Fe3+2O4 画像の幅約1.4cm、標本の幅約6.5cm

正八面体をした磁鉄鉱の結晶です。
金属光沢に輝く立派な結晶が沢山付いた標本です。

磁鉄鉱(Magnetite)

磁鉄鉱 磁鉄鉱
Cerro Huanaquino,Potosi Department,Bolivia
Fe2+Fe3+2O4 画像の幅約1cm、5cm

黒色正8面体結晶が磁鉄鉱です。
この産地では流紋石の母岩上に立派な結晶見られます。

磁鉄鉱(Magnetite)

磁鉄鉱
Serra,Minas Gerais,Brazil
FeFe2O4 標本の幅約3.5cm

強い磁性をもつ鉄鉱石です。
磁鉄鉱を含んだ岩石風化して分離集積された物が砂鉄です。

磁鉄鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/04 02:38 UTC 版)

磁鉄
分類 酸化鉱物
シュツルンツ分類 4.BB.05
Dana Classification 7.2.2.3
化学式 Fe2+Fe3+2O4
結晶系 等軸晶系
へき開 なし
モース硬度 5.5 - 6
光沢 金属光沢
黒色
条痕 黒色
比重 5.2
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
テンプレートを表示

磁鉄鉱(じてっこう、: magnetite[4]マグネタイト)は、酸化鉱物の一種。化学組成はFeFe3+2O4四酸化三鉄)、結晶系等軸晶系スピネルグループの鉱物。

産出地

火成岩中にごく普通に含まれる、造岩鉱物の一種である。

主要産地はインドオーストラリアロシアイラン中国チリペルーカナダアメリカ合衆国タコナイト)、アフリカ

人体にも微量ながら存在する。

性質・特徴

黒色金属光沢がある。結晶正八面体をしている。比重は5.2。モース硬度は5.5 - 6.5。

強い磁性を持っているのが特徴で、磁鉄鉱そのものが天然の磁石になっている場合もある。

用途・加工法

鉄の重要な鉱石鉱物砂鉄餅鉄として自然に採取される磁鉄鉱は、かつてたたら製鉄の原料として盛んに利用された。

基本的に全世界どこでも採取できるが、大半は低品位であり、商業用に使用するには不純物を取り除く選鉱処理が必要。

中医学では、毒性のある辰砂の代用として、鎮静催眠のために用いられる。

参考文献

脚注

  1. ^ 国立天文台 編『理科年表 平成20年』丸善、2007年、639頁。 ISBN 978-4-621-07902-7 
  2. ^ Magnetite (英語), MinDat.org, 2012年4月16日閲覧
  3. ^ Magnetite (英語), WebMineral.com, 2012年4月16日閲覧
  4. ^ 文部省 編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年、182頁。 ISBN 4-8181-8401-2 

関連項目

外部リンク


磁鉄鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 06:56 UTC 版)

磁石」の記事における「磁鉄鉱」の解説

天然産出する磁石として磁鉄鉱(四酸化三鉄、Fe3O4、マグネタイト)が挙げられる古代からよく知られている磁石、磁鉄鉱(ないし砂鉄)として産出されていたのはこの四酸化三鉄である。砂浜で永久磁石砂中挿入すれば、充分に視認することができる羅針盤指針磁化することなどに用いられてきたが、非常に微弱な磁石である。ちなみに磁気帯びた岩石として知られる須佐高山の磁石石も、その磁気斑れい岩中の磁鉄鉱によるものである。

※この「磁鉄鉱」の解説は、「磁石」の解説の一部です。
「磁鉄鉱」を含む「磁石」の記事については、「磁石」の概要を参照ください。

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