監督降板騒動
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「けものフレンズ (アニメ)」の記事における「監督降板騒動」の解説
2017年7月26日、同日配信分の『けものフレンズアワー』にて『けものフレンズ』アニメ第2期の制作が発表されたが同年9月25日、監督のたつきが「ざっくりカドカワさん方面よりのお達し」という内容のアニメ第2期の製作から外れることになった旨を自身のTwitter上で発言。 これに対し、発表直後にネットで「たつき監督辞めないで!」と題された署名運動が行われ、一晩で2万人を超える賛同者が集まった。さらにニコニコ動画で配信されている第1期第1話には、降板発表直後からKADOKAWAに対する批判のコメントや、ニコニコ動画を運営するドワンゴ自体がカドカワの系列であることからプレミアム会員の解約宣言などが書き込まれ続けた。 メディアからの降板に関する取材に対し、ヤオヨロズとジャストプロは担当者不在で取材拒否という形をとった。 9月27日深夜に、製作委員会のけものフレンズプロジェクトAより「『けものフレンズ』の映像化プロジェクトに関するご報告」と題する声明文が公開され、8月に入った段階でヤオヨロズの側から制作を辞退するとの申し出があり、第2期については白紙の状態であると発表した。文書ではヤオヨロズの辞退に至った要因として「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用」が挙げられていたため、コラボに問題があったのではないかとして関連企業に対し問い合わせが相次いだ。『けものフレンズ』とのコラボ企画を展開中のJRAや日清食品は、9月27日に両者ともコラボサイトに「この企画は当初からKADOKAWAとの正規の許諾のもとに制作された」と追記した。また、「KADOKAWAが監督を解任させた」という噂に対し、同社は「KADOKAWA側から個別に連絡をしたわけではない」として、これを否定した。 9月28日、製作委員会に参画しているテレビ東京社長の小孫茂は、同局での定例会見にてこの問題に言及し、「個人の見解は差し控える」としながらも、「私どもも、全国、世界のファンと同じ思い。なんとか将来、すでに発表されている第2弾ができる方策を模索できれば。それが実現できるように、実現できて、ファンの皆さんに喜んでいだけるような努力を惜しまないつもりです」と話した。 10月3日、KADOKAWA代表取締役専務執行役員の井上伸一郎が、この件に関して製作委員会とヤオヨロズ側との意見の間に大きな溝があることが分かったとTwitterにて言及した。それを受けてヤオヨロズ役員の福原慶匡も、井上専務を交えてKADOKAWA側と今後についての話し合いを始めることを表明した。 12月27日、ヤオヨロズの福原慶匡取締役は、最終的にこの決定が覆らなかったことを報告した。また、公式の発表にあるような情報共有に関する問題は存在せず、降板についても辞退などではなく委員会からの一方的な通達であったという認識を示した。 テレビ東京では、2018年1月1日に細谷伸之が本人のtwitterで「ヤオヨロズからお断りをされた」と、前年9月27日の声明文を追従する形で、ヤオヨロズからの辞退を強調した。 2019年6月25日、テレビ東京の株主総会にて株主からたつきの脚本費と脚本印税が未払いは下請法に違反しているのではないかという質疑に対して、テレビ東京の田村明彦は「脚本費と二次使用は契約書に則り支払いをしている」「交代については制作委員会の総意であり、アニメ業界ではままあることと認識している」と回答した。
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