監督進出
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1994年、初監督作となる『太陽の少年』を発表。自らの少年時代の体験を基に、文化大革命下の北京で暮らす少年たちの姿を描いたこの作品は、ヴェネツィア国際映画祭主演男優賞、金馬奨作品賞・監督賞など数々の賞を受賞した。 この作品の宣伝のため日本を訪れた姜文は、東京・靖国神社で旧日本軍の元兵士たちと遭遇し、次回作の構想を得た。これは2000年の『鬼が来た!』となって結実した。太平洋戦争中の中国の農村を舞台に、村人と日本人兵士の触れ合いや厳しい運命を描き、第53回カンヌ国際映画祭に出品されてグランプリを受賞した。しかし、当局の検閲を受けない無断出品であったことと、その後出された修正要求にも応じなかったことから、この作品は中国国内で上映禁止になった上、姜文自身も映画製作・出演禁止処分を受けた。人気俳優であるため出演に関しては間もなく解禁となったが、監督作品は2007年の『陽もまた昇る』まで撮ることができなかった。
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