登場する地名・道具等
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「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」の記事における「登場する地名・道具等」の解説
春日 正式には武蔵国春日領。春日部市の旧称とされているが、実在しない架空の地名。同名の作中では城一つと宿場町、そして農民たちの畑があるのみで、商人もめったに立ち寄らない辺鄙な町。領主である春日和泉守が大蔵井との縁談を断ったことからこの地が戦場となった。 春日城 春日合戦の舞台となった城。また、劇場版第3作目の『雲黒斎の野望』にも同名の城が登場するが関連性は不明。小高い山を切り出してつくった平山城(丘城)で、頂上に立てられた天守閣から城下を一望できる。本丸に登る道は螺旋状になっていて、渦郭式の縄張として機能している。大名の権威を示すような豪華な施設はあまり見られないが、銃眼つきの塀や櫓を備えた実戦的な城郭である。又兵衛ら城方の軍勢は麓の曲輪内に収容され、防御施設を頼りに攻め手を迎え撃った。曲輪の空間は、攻め手から見えないようにしながら兵を集結させる機能もあり、城門を開いて逆襲に打って出ることを可能にしている。 鉄砲 この時代では、伝来地になぞらえて「種子島」と呼ばれる。原始的な銃であり、銃口から弾丸と火薬を込めるため、銃弾装填に時間がかかる。次弾装填の時間を稼ぐために「防ぎ矢」を行う。当時の銃はライフリングが無いため有効射程が極端に短かった。そのため十分に引きつけてから指揮官の命令で一斉射撃する運用法が作中でよく表現されている。 攻め櫓 春日合戦の際、大蔵井軍が用いた攻城兵器。櫓に車輪をつけて移動できるようにし、高い位置からの攻撃を可能としたもの。城壁を頼りに防戦していた城方の戦列に対して、城壁を超えて焙烙火矢(原始的な手榴弾)を投げ込み混乱させた。しかし櫓上で攻撃を行っていた攻め方の足軽が、又兵衛に腕を矢で射抜かれ、点火した焙烙火矢を櫓内に落としてしまったことで、自爆する形で破壊された。 母衣 「ほろ」または「ぼろ」と読む。侍の背部を大きく膨らませ、自身を目立たせる細工。大蔵井軍では伝令(作中では使番と呼称していた)と城内一番乗りを果たした佐久間権兵衛がこれを用いていた。 南蛮胴 ヨーロッパからもたらされた西洋甲冑(全身鎧)を日本人でも着用できるように調整したもの。西洋甲冑自体が簡単に入手できるものではないため、きわめて入手困難なものだった。また、その重量から攻城戦には不向きとされ敬遠する者もいた。 しかし当時の日本より優れている冶金技術が使われていること、銃弾をはじきやすい形状をしていることなどから、大将として直接戦闘に加わらない大名などは競って求めた。 作中では大蔵井高虎が着用している。 馬廻衆 総大将の親衛隊であり、全員が赤い甲冑に身を包んでいる。武将の信頼篤く、腕に自信のある者のみで構成される。その任務は文字通り総大将の周囲を守ることであり、防衛のために彼らが武器をとる(本陣まで敵が攻めてくる)ことは敗北寸前であることを意味する。 長巻 馬廻衆の一人である真柄太郎左衛門直高が使用している武器。1メートルほどの刀身と、同じほどの長さの柄を持つ。扱い易さと攻撃力が兼ね備えられており、戦国時代に突入して集団戦法が確立するまでは戦場の主力武器として活躍していた。 髻 「もとどり」と読む。丁髷の「マゲ」の部分。もとは兜をかぶった時に蒸れないよう隙間を作るための髪型。これがないと兜がかぶれない(戦ができない)という考え方から「武士の魂」とも考えられ、髻を切られた(魂を失った)武士は武士を辞めねばならなかった。 作中では大蔵井高虎が首の代わりに井尻又兵衛に髻を取られるが、これは武将にとって討ち取られるよりも屈辱的な行為(生き恥を晒す)である。
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