田淵氏庭園とは? わかりやすく解説

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田淵氏庭園

名称: 田淵氏庭園
ふりがな たぶちしていえん
種別 名勝
種別2:
都道府県 兵庫県
市区町村 赤穂市御崎
管理団体
指定年月日 1987.05.25(昭和62.05.25)
指定基準 名1
特別指定年月日
追加指定年月日 平成18.07.28
解説文: 製塩業中心に赤穂資産家として財を成した田淵氏の住宅庭園である。赤穂御崎位置する三崎山の傾斜面に当たり、麓部位置する居宅周辺から背後に続く傾斜面中腹にかけて、石組の池や茶庭から成る庭園展開する
表門から主屋及び書院玄関へと至る導入部には、飛石沿いに露地庭又は坪庭風の庭園展開し書院背面には岩盤穿って造られた池がある。書院寛政2年(1790)以前造営されたもので、書院から池向かって左側の傾斜面には高さ約4mの滝石組があり、池の右側架かる石橋を渡ると、飛石づたいに傾斜面の上方へと登ることができる。勾配緩やかになり飛石が延段に変化した頃、右手腰掛待合とともに2階建の明遠現れ、さらに飛石沿って歩を進めれば、左の蹲踞経て明遠階下寄付へと到着する
明遠宝暦年間藩主森忠洪お成り合わせて建てられたとされ、もとは赤松滄州が「嘯風」と命名したが、明治6年(1873)に伊藤東涯扁額入手したことから「明遠」と改称したとされる。その意匠簡素優美であり、階上から塩田眺望意図した作意傑出している。
また、明遠対面し巡らされた木塀には中潜り設けられその内側には茶室である春隠齋を中心に待合い蹲踞などから成る内露地展開する
このように山裾書院斜面上方の明遠や春隠齋などの建築群は茶の湯儀礼通じて一つの庭へと溶け合い、それらが持つ芸術上・観賞上の価値極めて高いことから、名勝指定した
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名勝:  瑞楽園  瑞泉寺庭園  田代の七ツ釜  田淵氏庭園  男神岩・女神岩・鳥越山  白沙村荘庭園  白石島

田淵氏庭園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 08:32 UTC 版)

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新座敷前庭
新座敷
新座敷

田淵氏庭園(たぶちしていえん)は兵庫県赤穂市にある日本庭園1987年に国の名勝に指定された。 隣地に赤穂市立田淵記念館が建つ。

歴史

  • 18世紀中期 - 茶室「嘯風楼」(明遠楼)完成
  • 1758年 - 赤穂藩主森忠洪が訪れる
  • 1764年-1772年 - 茶室「春陰斎」完成、
  • 18世紀後期 - 書院建立、露地造営
  • 1793年 - 久田宗参の作庭で書院庭園が完成
  • 1804年-1818年 - 新座敷(書院)建立
  • 近代に道路拡張を理由に、行政によって表門が撤去される。
  • 1987年 - 江戸期に造営された庭園約3,300平方メートルが国の名勝に指定される。
  • 2006年 - 1930年に造営された庭園と建築物が国の名勝に追加指定される。指定面積約4,400平方メートル(土地の全筆)に。

建造物

  • 明遠楼 - 2階建、4畳半茶室、寄付(3畳)、水屋、4畳半、3畳
  • 春陰斎 - 2畳茶室
  • 新座敷 - 上段(4畳半)、御成の間(8畳)、書院(8畳)、次の間(6畳)、月見台、御籠置石
  • 土蔵

利用情報

  • 一般公開 - 11月下旬に設定された2日間
  • 赤穂パークホテルゲストへの公開
    • 春期(4月下旬から5月末)
    • 秋期(10月下旬から12月初旬)
  • 所在地 - 〒678-0215 兵庫県赤穂市御崎
  • 交通アクセス - JR播州赤穂駅からウエスト神姫バス「保養センター」行15分、「川口町東停留所」下車すぐ

周辺情報

関連項目

外部リンク

座標: 北緯34度43分51.85秒 東経134度24分27.19秒 / 北緯34.7310694度 東経134.4075528度 / 34.7310694; 134.4075528



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