現示と指示とは? わかりやすく解説

現示と指示

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 03:17 UTC 版)

鉄道信号機」の記事における「現示と指示」の解説

現示とは、信号機見た目表示状況であり、指示とは現示意味する内容を指す。日本ではルートシグナルとスピードシグナル兼ねて現示するのに対しアメリカでは信号機指示慣習的な名前が付けられており、例えば"Medium Approach"とは「中くらい速度超えずに前進して次の信号機での停止備える」という意味である。歴史的に鉄道事業者によりそれぞれ異なった意味が同じ現示に対して与えられているため、合併によって誕生した現代鉄道事業者では、地域ごとに信号現示解釈規則異なることも珍しくない色灯式信号機において、各灯火の色が全体灯火組み合わせ包含されているという点は重要である。例えアメリカにおいては進行現示として赤の灯火の上に緑の灯火表示するものが多い。この場合、赤の灯火停止現示意味するではなく現示組み合わせ要素であるに過ぎない灯火消灯している場合など、現示が完全に表示されていない場合には、表示されているものから推測しうる最も制限厳し指示受け取られる信号機は、設置されている位置から先の区間において、列車動き制御するまた、前方設置されている信号機の状態に関する情報伝える。信号機は、前方分岐器線路区間を「防護する」(protect) と呼ばれる前方の (ahead of)、という言葉はしばし誤解を招くため、公式には外方 (in rear of)、内方 (in advance of) という言葉用いられる列車信号機によって停止している時、その列車信号機外方におり、信号機によって防護されている区間閉塞区間)が内方である。 信号機には絶対信号機 (absolute signal) と許容信号機 (permissive signal) の区別がある。絶対信号機では停止現示出ている時にはそこから前進することは許されないが、許容信号機では停止現示出ていても、手前一定時間停止した後、低速前進することが許されている。さらに、許容信号機中には勾配信号機 (grade signal) として指定されるものがあり、この場合停止現示でも列車実際に停止せずに、いつでも停止できる程度速度落としてそのまま前進することが許される。これは重量貨物列車など、上り勾配区間一度停止してしまうと再発進が困難な列車対応するために設けられている規定である。連動装置によって制御されている信号機一般的に絶対信号機であり、在線状況によって自動的に現示変化するような信号機一般的に許容信号機である。 運転士はどの信号機自動的に現示変化するのであるかに注意を払う必要があるイギリスでは、そのような信号機には黒い水平線引いた白い四角の板が取り付けられている。そして、そのような信号機停止現示遭遇した場合列車無線信号機備えられている電話信号扱手と連絡を取ることができなければ運転士権限で先へ進むことができる。しかしながら連動装置制御されている信号機や準自動変化信号機(黒い水平線の上に"semi"と書かれている)では、運転士だけの判断進行することはできない自動車信号機違い表示運転士のためだけに行っている場合がある。このため編成長い列車場合乗客や外から見ている人には信号無視見えるが異常では無い。(閉塞されるため先頭車両通過するとその編成残っていても赤信号となる。この赤信号次の編成為の信号である)

※この「現示と指示」の解説は、「鉄道信号機」の解説の一部です。
「現示と指示」を含む「鉄道信号機」の記事については、「鉄道信号機」の概要を参照ください。

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