現代日本の高速道路との共通とは? わかりやすく解説

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現代日本の高速道路との共通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 07:39 UTC 版)

駅路」の記事における「現代日本の高速道路との共通」の解説

駅路は、現代日本列島を走る高速道路網と、下記のようないくつか共通する点があるという指摘挙げられており、古代交通史学会でも「駅路高速道路」といった対比説明なされるようにもなっている。 路線延長国土開発幹線自動車道建設法で計画された路線延長(6500 km、ただし、北海道を除く)に近い。 路線構成似ている駅路の通るルートが、高速道路同じような場所を通る。 駅家のあった場所は、高速道路インターチェンジ (IC) と位置が近い。 道路としてのネットワーク機能持たせている。 これは、高速道路駅路作られるにあたっての共通目的として、遠く目的地向かって計画的かつ直線的に道路結んだ結果から似たものである。江戸時代五街道脇街道および、明治時代以後定められ国道一般国道)が、宿場市街地通って地域の道路を結びつけた路線からなっているのとは対照的で、成り立ち異なっている。江戸時代は、道が多少屈曲していてもが得やすい場所で、徒歩旅行者容易に行き来できる経路選ばれたが、駅路駅制により機能した律令時代では馬による通行主体であったことから、道は直線的で、多少険しくてによる交通断絶リスク少なルート選ばれたものと考えられている。一部の例では、東山道中央自動車道信濃国長野県)の伊那谷を通るルートであるが、中山道国道19号中央本線木曽谷通っている。同じように、駅路東海道東名高速道路駿河国静岡県)の日本坂を通るルートであるが、江戸期東海道五街道)や国道1号宇津ノ谷峠を通る。 駅家があった場所も、駅家運営するための者が移住して生活の得られる場所に置かれたことから、後世になってその地域拠点になった可能性高くインターチェンジ置かれるような人の集まる地域発展したという説が謳われている。 ネットワーク機能については、九州一体の西海道奈良時代にはすべてネットワーク化されていて、迂回路準備されていたことや、弘仁2年811年)に東山道から常陸国東海道につながる連絡路設けられたりした。駅路機能不全に陥らないよう古代律令国家国土支配するために行った危機管理現れであり、どこか1箇所通行できなくなって七道相互間で連絡路設けて別ルート迂回できるようにして、いざというときでも危急告げ早馬走らせることが可能な道路づくりがなされていた。

※この「現代日本の高速道路との共通」の解説は、「駅路」の解説の一部です。
「現代日本の高速道路との共通」を含む「駅路」の記事については、「駅路」の概要を参照ください。

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