現代日本語の「愛人」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 05:58 UTC 版)
正式な婚姻関係がない(側室は除く)。 関係の深さ(肉体関係が暗示されるが、必ずしも必要としない要素ともされる)。 場合によって、相手に何らかの支配をおよぼしていることや住居を含めた多大な経済援助をしているなど、関係の非対称性が暗示される。 ある程度の年齢の男女に、もしくは年上の男性から見た年下の女性に対し、用いることが多い。 第三者から見て、侮蔑的な意味合いが込められる場合がある。 例えば、男子学生が交際している女子学生を親に紹介する際に「恋人である」とは言っても、「愛人である」とは言わない。 男女の関係が恋人かセックスフレンドか、それとも愛人か内縁かは明確にわかるとは限らないが、妻のある男性の愛人は、以前(特に1960年代まで)は「二号(二号夫人)」「妾」「囲いもの」などと呼ばれた人々と重なる。 マルサ用語では「愛人」と呼ぶのを避け、「特殊関係人」と呼ばれる。こうした言い換えは、1987年の映画『マルサの女』で知られるようになった。 妻を持つ単身赴任者がその期間中のみ赴任先で妻同然の愛人のことを、「現地妻」と呼ぶ。また、船乗りまたはパイロットが乗物運航の滞在先で作った愛人のことを、「港妻」と呼ぶ。 嵐寛寿郎は見初めた女に家を買い与えて「現地妻」にし、別れる時は家ごと相手に譲渡して自分は風呂敷包み一つで去ったという。
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