犬神の由来とは? わかりやすく解説

犬神の由来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 09:04 UTC 版)

犬神」の記事における「犬神の由来」の解説

犬神憑依現象は、平安時代にはすでにその呪術対す禁止令が発行され蠱術(こじゅつ:蠱道、蠱毒とも。特定の動物の霊を使役する呪詛で、非常に恐れられた)が民間流布したものと考えられ飢餓状態のの首を打ちおとし、さらにそれを辻道に埋め人々頭上往来することで怨念増した霊を呪物として使う方法知られるまた、頭部のみを出して生き埋めし、また支柱につなぎ、その前に食物見せて置き、餓死しようとするときにその頸を切ると、頭部飛んで食物食いつき、これを焼いて骨とし、器に入れて祀る。すると永久にその人に憑き、願望成就させる獰猛な数匹の戦い合わせ勝ち残った1匹に与え、そのの頭を切り落とし残った食べるという方法もある。大分県速見郡山香町(現・杵築市)では、実際に巫女このようにして首を切り腐った首に群がった乾燥させ、これを犬神称して売ったという霊感商法まがいの事例があり、しかもこれをありがたがって買う者もいたという。 しかし、犬神容姿は、若干大きめネズミほどの大きさで斑があり、尻尾先端分かれモグラ一種であるため目が見えず一列になって行動する伝えられている。これは、というより管狐オサキを思わせ、純粋に蠱道の呪法『捜神記』のような)を踏襲した伝承というわけではないと考えられる。むしろ信仰中心とする呪詛亜流伝承中核成していると考えられる。また容姿ハツカネズミ似て、口は縦に裂けて先端尖っているともいい、大分県ではジネズミトガリネズミ一種モグラ近縁種)に似ているといい、大分の速見郡豊岡町では白黒まだらのイタチのようという。前述山口相島では犬神鼠(いぬがみねずみ)ともいい、長い口を持つハツカネズミのようで、一家75匹の群れをなしているという。徳島県三好郡祖谷山では犬神の類を「スイカズラ」といい、ネズミよりも少し大きなもので、囲炉裏で暖をとっていことがあるという。国学者岡熊臣の書『塵埃』では、体長1尺1寸のコウモリ似た姿とある。また、浅井了意の「御伽婢子」に登場する土佐国犬神米粒ほどの大きさをしており、黒や白、斑模様体色をした姿で伝えられている。 犬神発祥には諸説あり、源頼政討った死体4つ裂けて各地飛び散って犬神になったとも、弘法大師猪除け描いたの絵から生まれたともいう。源翁心昭殺生石祟り鎮めるために石を割った際、上野国(現・群馬県)に飛来し破片オサキになり、四国飛び散った破片犬神になったという伝説もある。

※この「犬神の由来」の解説は、「犬神」の解説の一部です。
「犬神の由来」を含む「犬神」の記事については、「犬神」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「犬神の由来」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「犬神の由来」の関連用語

1
6% |||||

犬神の由来のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



犬神の由来のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの犬神 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS