物理系凍結抑制舗装(グルービング・弾性材充填型)
物理系凍結抑制舗装(グルービング・弾性材充填型)は、アスファルト舗装、半たわみ性舗装またはコンクリート舗装面にグルービング(幅6~12mm、深さ6~12mm、間隔25~60mmの溝)を行って、この溝の中に弾性のあるウレタン系樹脂を流し込んで仕上げる凍結抑制舗装です。
舗装表面に弾性部分を作ることにより、冬期間中にみられる氷板の形成を、走行車両の重量によって抑制したり、形成されても容易に破壊され飛散する機能を有しています。



物理系凍結抑制舗装(弾性体空隙充填型)
物理系凍結抑制舗装(弾性体空隙充填型)は、塩化物などの氷点降下作用を有する材料を舗装に混ぜたり、ゴムなどの弾性材料を舗装路面に配置することで、雪氷の固着を防ぎ、氷板の剥離を促進します。これによって、路面の凍結を防ぐことが可能となり、道路交通の安全性と除雪効率の向上に寄与します。
ポーラスアスファルト舗装の表面空隙にウレタン樹脂等から構成される凍結抑制材を充填し、その材料が持つ物理的効果を利用して路面の凍結を抑制する工法です。
● 弾力性のあるウレタン層により沿道騒音が減少し、静
かで快適な乗り心地が確保されます。
● カラー化が可能です。カラー化により、安全性がさらに
向上します。
● 路面の氷板が通過車両の荷重によって破壊され、除雪
作業を軽減できます。
物理系凍結抑制舗装(弾性材圧入型)
物理系凍結抑制舗装(弾性材圧入型)は、ロールドアスファルト舗装において路面に散布・圧入するプレコート砕石に替えて、特殊な人工ゴム骨材を使用するたわみ系(弾力性)凍結抑制舗装です。車両が通過する際に、ゴム骨材が変形することにより氷板が破砕されるとともに、氷が付着しにくいゴム骨材面の露出によって氷板剥離を促進します。ゴム骨材により、耐久性および持続性のある凍結抑制効果が期待できます。
物理系凍結抑制舗装(弾性材混入型)
物理系凍結抑制舗装(弾性材混入型)は、舗装表面および舗装体内に混入された弾性材料が通行する車両の荷重によりたわみ、舗装表面の雪氷のはく離や破砕を促進し、路面を露出させることで機能を発現します。弾性材料は、ゴム粒子やウレタン樹脂などが用いられています。
この舗装は、積雪寒冷地で施工されている一般的な舗装と比較して氷板の付着強度が小さく、凍結抑制効果に優れています。また、化学系凍結抑制舗装と異なり凍結抑制材があまり消耗しないため、機能の持続性が大きいことも特長です。



物理系凍結抑制舗装と同じ種類の言葉
舗装に関連する言葉 | 半たわみ性舗装 土系舗装 物理系凍結抑制舗装 段差舗装 ロルドアスファルト舗装 |
- 物理系凍結抑制舗装のページへのリンク