物理学における波動とは? わかりやすく解説

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物理学における波動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 22:28 UTC 版)

波動」の記事における「物理学における波動」の解説

物理学では波動と言うと何らかの物理量空間分布パターン伝播する現象を指す。特にそのパターン周期的あるよう波動頻繁に扱われるが、周期性波動において必要な性質ではない。ただ、線型波動重ね合わせの原理成り立つような波動)では、波を、周期性を持つ波(特に正弦波)の重ね合わせ表現すると便利である。 周期性を持つ波動、特に、正弦波では、振動数周期振幅波長波数などの物理量定義される。 同じ時刻に場の量が同じ値をとる点の集まりによってできる面を波面という。波面球面のものを球面波という。波面平面のものを平面波という。 媒質進行方向に平行に振動する波を縦波垂直に振動する波を横波という。 波の空間パターン作る物質物理量(あるいはその分布)を媒質という。空気中を伝わる音波媒質空気である。空気圧力分布パターン伝播するのが音波である。水面を伝わる波の媒質である。地震波媒質地球内部構成するマントル岩石である。電磁波電場と磁場パターン伝播する古く古代ギリシャ時代から、光は波なのか粒子なのかと疑問視されており両方の説が存在していた。1600年代になりオランダ数学者天文学者物理学者クリスティアーン・ホイヘンス光の波動説近代風に基礎付けした。一方イギリスアイザック・ニュートン1643年1727年)は光は粒子であるとする説を『光学』において展開した媒質が無い状態での波動には、ニュートンによる物理学古典物理学では説明出来ない現象もある。例え電子や光を含む電磁波波動性と粒子性同時に有しており、これを粒子と波動の二重性と言う。これは現代物理学によってようやく説明可能になった。 1924年ド・ブローイ物質波という考え方発表したその2年後には、この物質波考え方発展させてシュレーディンガー波動力学構築した波動力学では、「物質というものはすべて波としての性質併せ持っている」と説明する。この波動力学は、後になりハイゼンベルクマトリックス力学実質的に同等のものであるということがやがて理解されるようになり、これらは量子力学として統一されることになった

※この「物理学における波動」の解説は、「波動」の解説の一部です。
「物理学における波動」を含む「波動」の記事については、「波動」の概要を参照ください。

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