源家長記とは? わかりやすく解説

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源家長記

主名称: 源家長記
指定番号 2427
枝番 00
指定年月日 1987.06.06(昭和62.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書
員数 1帖
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  『源家長記』は『家長日記』ともいい、鎌倉時代初期歌人として著名な源家長一一七〇ヵ~一二三四)の回想日記である。建久七年一一九六)の宮中出仕のことから承元元年一二〇七)の白河殿御堂最勝四天王院)供養記事途中まで、一二年間のことをほぼ順を追って記している。記事中には建仁元年一二〇一)の和歌所設置同年からの『新古今和歌集撰述前後事情などを明らかにするものがあり、また建仁二年の藤原定家中将のことなど当時歌壇動向伝えて国文学史上重視され、また男性の手になる仮名日記としても注目されている
 この冷泉家本は、その鎌倉時代後期書写になるもので、体裁綴葉装縦長本、本文料紙共紙の原表紙中央に「源家長記」と外題墨書している。料紙には斐交り楮紙用い本文仮名文で半九行、所収歌は二字下げ一首行書書写しており、全帖一筆で、文中本文同筆でみせ消などの訂正がある。本文中には記述順序混乱している部分があり、これはその祖本錯簡よるもの考えられ、また後半部分には「こゝよりすこしくちてみえす、心うへし」「又すこしちきれて見えす」などの小字注記があり、古く冷泉家本祖本後半部分が朽損していたことを伝えている。
 『源家長記』の伝本少なく従来江戸時代初期書写になる宮内庁書陵部本最善本として知られていたが、この冷泉家本書陵部本の親本にあたる現存最古写本である。文中には書陵部本にない慈円の歌一首建永元年後京極良経追悼記事中の「山をくのそらになりぬるこゝろかなこハいかにせんよそのあさちふ」)を含むなど、『源家長記』諸伝本中の最も古い形を存しており、中世歌学研究上に価値が高い。
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書跡・典籍:  源大納言歌合  源家長筆懐紙  源家長筆熊野懐紙  源家長記  源氏物語  源氏物語  源氏物語



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