清華大学における政治闘争とは? わかりやすく解説

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清華大学における政治闘争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 11:45 UTC 版)

胡錦濤」の記事における「清華大学における政治闘争」の解説

1966年4月23日清華大学政治部発足し胡錦濤新任政治指導員と、各学部共産党支部書記600名が加わった。この政治部とは、大学内に設置され中国共産党下部組織であり、思想教育担当する同年6月1日、『人民日報』は「いかなる悪人をも打倒せよ」という社説掲載された。中央人民ラジオ放送局は夜のニュース番組で、北京大学壁新聞大学報)と人民日報の「北京大学壁新聞歓迎する」という社説放送し、「北京大学委員会北京市委員会協力して北京大学学生運動抑圧した」と非難した。この翌日清華大学に「あなたは誰の指揮に従うか」というビラが貼られ、清華大学学長蔣南翔の、政治問題回避し学術研究重視する姿勢非難された。その後キャンパス内に「大学委員会黒幕だ」「大学委員会と翔学長守ろう」といった内容ビラ入り乱れ文化大革命において清華大学委員会革命的立場なのか、それとも反革命的路線なのかといった議論沸き起こった。これは清華大学における文化大革命始まりであった共産党員にして政治指導員でもある胡は、大学委員会学長支持する立場に立ち、大学糾弾する教職員学生対立し、「保守派」のレッテルを貼られた。水力学部の学生に対して大学委員会は、過去において教育研究奨励し大勢優秀な卒業生世に送り国家建設多大な貢献果たし共産党中央の方針忠実に遂行してきたという説得試みた6月5日北京市委員会新メンバー送り込んだ人物が、清華大学委員会責任者に対して「今から清華大学全ての行政権工作組の指導下に置かれることを通知する明日工作組みメンバー到着次第大学委員会機能停止する」と宣告する6月13日前項大会召集され蔣南翔解職処分となり、大学委員会権限工作組に委譲されることが正式に発表された。工作組の清華大学への進駐後、かつての党委員会メンバー政治指導員批判さらされ政治指導員教職員初めとする共産党員多く吊るし上げ対象となり、公衆面前引き回された。工作組は文化大革命指導グループとともに硬軟両様の手段を用いて学部の党書記政治指導員逐一調査にかけて自己批判させた。胡も批判対象にされることは免れなかったが、学生教職員との関係が日ごろから良好であったために引き回し対象はならず済んだ。この政治闘争以後胡錦濤は自らを深く包みいかなる政治活動にも関わらない政治的無関心となった政治指導員としての仕事研究もできなくなった胡錦濤は、大学のキャンパス中に貼られたビラ読んで歩いて対立派の論争聞いて回る以外にやるべきことがなくなったその後清華大学学生による工作組への非難毛沢東圧力による工作組の大学からの引き上げ清華大学付属中学紅衛兵支持する書簡により、大学暴力的な出来事発生する1968年4月北京紅衛兵主要指導者1人が、反対派弾圧のために清華大学にて100日間にわたる武力闘争引き起こし学生労働者部隊との間で戦争さながら激し戦い展開して多数死傷者出した同年7月25日毛沢東紅衛兵主要指導者5人を出頭させ、労働者たちの背後の「黒い手」が自分であることを明かし清華大学学内秩序はようやく回復された。

※この「清華大学における政治闘争」の解説は、「胡錦濤」の解説の一部です。
「清華大学における政治闘争」を含む「胡錦濤」の記事については、「胡錦濤」の概要を参照ください。

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