清華簡「傅説之命」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 21:07 UTC 版)
『書経』に説命(えつめい)篇があるが、これは後世の偽書である。近年清華簡の中から戦国時代の本物の説命(傅説之命)が発見され、その内容は現行の説命とかなり異なっていた。それによると、傅説ははじめ失仲という人に仕えていた。殷王は傅説の夢をみて、役人に探させたところ、傅巌で城壁を築いていた傅説を弼人が発見した。天は傅説に失仲を討たせた。王は傅説を公に就任させ、訓戒を与えた。 傅説がいた場所について、『墨子』尚賢下に「北海之洲、圜土之上」と記し、『史記』殷本紀の『集解』が引く『尸子』も傅巌が「北海之洲」にあるとする。清華簡「傅説之命」にも「北海之州、圜土」と記しており、これらに合致する(圜土は監獄をいう)。
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