浅間山大噴火と上信越の打ちこわしとは? わかりやすく解説

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浅間山大噴火と上信越の打ちこわし

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 15:30 UTC 版)

天明の打ちこわし」の記事における「浅間山大噴火と上信越の打ちこわし」の解説

天明3年東北地方著し天候不順による大凶とともに信濃国上野国の境にそびえる活火山浅間山大噴火起こし甚大な被害もたらした浅間山天明3年4月から噴火活動開始し7月には大規模な火砕流北麓村落埋没させた後、利根川支流である吾妻川流入して火山泥流となり、吾妻川から利根川にかけて大量火山灰堆積させながら流れ下ることにより洪水引き起こし更には利根川大量土砂堆積させ、河床の上昇をもたらした。また一連の噴火活動噴出した大量火山灰多く耕地荒廃させ、米価高騰引き金となった天明3年9月20日1783年10月15日)には上野安中藩では米価高騰抗議する打ちこわし発生し10月には打ちこわし信濃へと広がった上野から信濃へと広まった打ちこわしは、当時百姓一揆ではおおむね守られていた領主への訴願その活動中心とし、盗み略奪行わないという統制崩壊しこれまで見られなかった金品衣類食糧強奪するために打ちこわしを行うといった暴力的な様相呈したこれまでおおむね守られてきた一揆打ちこわし時の統制崩れ領主への訴願ではなく盗み略奪目的とした打ちこわし広がった原因は、天明期の領主これまで比較して領内問題解決する能力低下し領民訴願行為期待持てなくなった現れ考えられるこれまでとは異な略奪目的打ちこわし広まった事実衝撃受けた幕府は、略奪主導する扇動者がいると判断し扇動者を「悪党」と呼び一揆指導者である「頭取」と区別して悪党対す厳し弾圧行った上信越広まった略奪目的打ちこわし扇動者対す弾圧進めながら、幕府天明4年1月16日1784年3月7日)に、関東東北一円信濃村役人農民所持している自家用以外の米、麦、雑穀を売るように指示し、さらに穀類買占め禁止米屋などに対す打ちこわし禁止する法令出した。これは天明の大飢饉浅間山大噴火被災地である関東東北信濃では極度食糧不足により米価穀物価格急騰しており、供給量を増やすことによって価格下げ一揆打ちこわしを防ぐことを目的とした。しかし天明4年2月28日1784年4月17日)には、武蔵多摩郡村山で、領主への訴願行為を全く行わずして米の買占め行っていた人々対す打ちこわし発生してしまった。

※この「浅間山大噴火と上信越の打ちこわし」の解説は、「天明の打ちこわし」の解説の一部です。
「浅間山大噴火と上信越の打ちこわし」を含む「天明の打ちこわし」の記事については、「天明の打ちこわし」の概要を参照ください。

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