津波被害の予想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 01:19 UTC 版)
東海地震・東南海地震・南海地震(東海・東南海・南海連動型地震、南海トラフ巨大地震) - 21世紀前半の活動が予想されている。3つの地震は、単独・連動の発生により過去に大きな地震・津波災害を起こしている。1854年の安政南海地震の時に紀伊国広村(現在の和歌山県広川町)で起きた出来事をもとにしたフィクション「稲むらの火」(小泉八雲作)は有名。上記の地震との関連は不明だが、海岸から400 m内陸に位置する高知県土佐市蟹ヶ池では、2011年以前に当時の約2000年前の地層から津波による厚さ50 cmの堆積物が見つかっており、これは宝永地震(1707年、Mw8.4 - 8.7)の津波堆積物の約3倍に当たる。 2011年12月27日、中央防災会議の「南海トラフの巨大地震モデル検討会」 十勝沖・根室沖・色丹島沖・択捉島沖 - 21世紀前半の活動が予想されている。連動の可能性も指摘されている。 大西洋北東部カナリア諸島のケンブレビエハ火山(ラ・パルマ島、2426 m,Cumbre Vieja)の山体崩壊 - 最悪の場合、900 mの津波が発生し、北アメリカ海岸に10 mから25 mの津波が到達する可能性がある。 東北地方太平洋沖地震後のアウターライズ地震 - 太平洋プレート側の海溝寄りの領域の歪み解消に伴う大規模な地震津波。最大Mt9程度の地震と大津波が予想されている。 東北地方太平洋沖地震の余震 - 本震の津波よりは規模は小さいものの、本震が巨大であるため、最大級の余震が発生したさいには大きな津波の可能性がある。 中間とりまとめにて、南海トラフの巨大地震の最大ケースが従来の約3倍の規模であるMw9.0(暫定値)と発表した。想定震源域が約2倍に広がり、日本列島の広い範囲での被害のおそれが指摘されている。 太平洋岸北西部沖の地震 - 1700年のカスケード地震の再来。アメリカ合衆国のワシントン州、オレゴン州、カナダのブリティッシュコロンビア州の沖合にあるプレート境界が約300-500年間隔でM8後半-9の地震を起こし、太平洋の西側まで達する津波が内湾(ピュージェット湾)の奥まで襲う。
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