機界・ロレイラル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 08:05 UTC 版)
「サモンナイトシリーズ」の記事における「機界・ロレイラル」の解説
機械兵士と呼ばれるロボットや、それに準ずる機械たちの世界。機械技術・情報科学が発達しており、機械が機械を作り出すことも行われている。高い技術レベルを誇るが、この世界の人類が起こした機界大戦という世界規模の戦争により荒廃し、生物が住めない世界となった。現在、ロレイラルの大地で活動するものはほとんどが機械であり、暴走した機械兵士などかつての文明の遺物が細々と稼働しているに過ぎない。 リィンバウムやそれを取り巻く他の3つの世界と比べてマナが極めて少なく、そのため他の世界の豊富なマナを求めて侵略戦争を起こしたことがある。主な標的はリィンバウムであり、エルゴの王以前の世界においては評判の良くない世界に位置づけられていた。 マナの乏しい世界ゆえか、ロレイラルには他の世界にあるような魔術・呪術の類は存在しない。 この世界の人間は融機人(ベイガー)という、機械と生身の肉体が分子レベルで融合した人類である。地上が先に述べた通りの有り様であるため、生き残った者たちは地下シェルターに避難し、冷凍睡眠を繰り返しながら細々と生き延びているらしいが、詳細は不明。一説によると戦火を逃れリィンバウムに亡命した一族もいるらしい。 融機人は「高度な計算処理や幾何学図形の作図に長ける」「我々と同じような食物のほか、オイルや電気でも命を繋ぐことができる」など、人間と機械の中間的な性質を持ち、その血液には祖先の記憶を代々受け継いでいるという。また、彼らはリィンバウムのあらゆる病原体に対して免疫を持たないため、リィンバウムで生活するためには特殊な鉱石を精製して作った薬が必要になる。 機械兵士とは戦闘用に開発されたロボットのことである。遠距離砲撃戦用、近接戦闘用、対多数殲滅戦用などさまざまな種類がロールアウトしている。機能中枢は人工知能(AI)であり、主人と認識した者の命令に盲従するよう設定されているが、バグやその他の不確定要素によりあたかも人格や感情を持って行動するように見受けられる機体も存在する。 その他にも作業用機体などが存在し、特に人間の外見を模した外装を装備した機体は「機械人形(フラーゼン)」と呼称され、現在リィンバウムでその存在が確認されているのは「看護用」「秘書型」「演劇用」であり、そのいずれもが女性を模した姿をしている。「彼女ら」は機械兵士とは違い、元々人間に近い場所で作業するために作られた存在であるため、周囲の人間の挙動を学習して人格を形成するプログラムを搭載しており、その動作環境によっては人間とほぼ変わらない程に豊かな感情表現を見せる者もいる。
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