東京五輪観戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 09:42 UTC 版)
2021年7月27日に東京五輪の柔道会場を訪れたことが、報道や柔道関係者のSNSで判明した。本場所後の外出自粛が緩和されている期間であるが、私的外出については師匠の許可が必要であり、この件について12代宮城野は「私の口からは……」と口を閉ざしている。 8月2日、芝田山広報部長は「感染者が増えている中、ましてや国が無観客と決めている中、組織委員会の何か(役割)をしているのか、JOC(の役員)をしているのか」(ちなみに白鵬は2015年からNOCの役員を勤めているが、芝田山広報部長はその事を確認していなかったと思われる。)「行くんなら、申請書を出して審査しなきゃいけない。例えば政府からの要請なら別。モンゴル選手団からの要請じゃだめ」と白鵬が国内・協会の決まり事に反していることを問題視するコメントをした。7月場所での振る舞いについて横審での酷評を受けたばかりであり、「その後にこういう行動をしている。我々は止められないよ。勝手な行動を止められないよ。横綱としての立場も失格だし、協会員の立場も失格じゃないのと言われてもおかしくなくなってくる。厳しいかもしれないけど、そういうことでしょ。横綱なんだから。上が辛抱している、お前たちも辛抱しろよと言えない。それができず、何ができるんだ。横綱だったら、何でもできるのかという書き込みもあった」と不快感をあらわした。 同月3日、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンが「組織委の関係者としていらっしゃったものではない」「NOC(各国・地域オリンピック委員会)関係者としては、会場にアクセスできる可能性はある」と説明した。組織委員会の関係者では無いため、組織委からの処分は検討していないという。なお、白鵬は東京五輪までの任期で2015年9月よりモンゴルオリンピック委員会のアンバサダーを務めている。 同日、脳科学者の茂木健一郎が「どんな事情で行かれたのかを精査せずに決めつけるのは、単なる差別だと思う。日本相撲協会は、白鵬関のことに関しては本当にひどい。横綱審議委員会については言うまでもない。偉大な横綱に対するリスペクトや、多様性の尊重がない。出るところに出たら、アウトだと思う」とツイートし白鵬を擁護した。しかし、日本人力士が同様のことを行った場合はより激しいバッシングや処分が予想されることから『単なる差別』問題とするには無理があり、また白鵬に対して師匠の12代宮城野や相撲協会が「腫物扱いをしている」と疑問を呈し、協会に毅然とした対応を求める報道もあった。 同月9日、芝田山広報部長は報道陣の電話取材に応じ「特にその後は、何か(協会内で動きがあるか)ということは聞いていない」と話した。同日まで協会は夏休みであり、返上してまでの対応はされなかったと見られる。
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